景気回復にもかかわらず賃金が上がらない―。今年こそ大幅賃上げを、と期待された春闘だったが、結局、蓋を開けて見れば期待を裏切る結果となった。日本経済新聞社がまとめた主要企業の賃上げ率は1.74%と前年をわずかに0.09ポイント上回る水準にとどまった(3月24日)。労働組合の連合の調査(3月末)でも1.97%と前年比0.03ポイントアップにすぎない。確かに今年に入り経済環境は急変した。サブプライムローン問題に端を発し