親から実家を相続したものの、「住む予定がないから」とすぐに建物を解体して更地にしてしまうケースが後を絶ちません。しかし、愛知県・名古屋エリアの不動産市場において、安易な解体は「売却価格を下げる」あるいは「予想外の出費を生む」危険な罠になり得ます。

今回は、名古屋エリアに精通する、らくだ不動産のエージェント・村田洋一さんと神谷智康さんの2名が、愛知県・名古屋市周辺で土地を売却する際に絶対に知っておくべき「解体前のチェックポイント」を解説します。

◾️更地にする前に必ず確認すべき3つのポイント
神谷さんは、「とりあえず更地にしてから考えよう」という判断が、後戻りできない失敗に直結すると警告します。解体前に確認すべき点は以下の3つです。

1. 境界線の確認(境界標の有無) 古い家の場合、隣の家との境界を示す「境界標」が風化や工事などで失われていることが多々あります。家を壊す前に隣人立ち会いのもと境界を確定(測量)しておかないと、更地になった後に「どこまでが自分の土地か」でトラブルになり、売却自体がストップしてしまう可能性があります。

2. 地中の隠れたリスク(ガラや井戸の有無) 建物を解体して初めて、地中から昔の建築廃材・コンクリート片(ガラ)や古い井戸、浄化槽などが出てくることがあります。これらを取り除かないと次の家を建てられないため、想定外の撤去費用が数百万円単位で発生し、売却益が大きく目減りしてしまいます。

3. 擁壁(ようへき)やブロック塀の状態 敷地に高低差がある場合、土留めとして擁壁が設置されていますが、古い擁壁は現在の建築基準法を満たしていないことが多く、作り直しが必要になるケースがあります。解体によってこれらの問題が表面化すると、買主から大幅な値引きを要求される原因となります。

◾️「古家付き」のまま売却するメリット
「解体費用を払って更地にするよりも、あえて『古家付き土地』として売り出す方が、売主様にとって有利なケースが多い」と村田さんは指摘します。

・リノベーション需要の取り込み: 名古屋エリアでも、あえて古い家を安く買い、自分好みにフルリノベーションしたいというニーズが増えています。解体してしまうと、こうした層を取り逃がしてしまいます。

・解体費用の負担軽減: 古家付きで売却し、買主側で解体やリノベーションを行ってもらうことで、売主は数百万円かかる解体費用の持ち出しリスクをゼロにできます。

◾️分譲業者(建売業者)への売却という選択肢
愛知県内、特に名古屋市周辺で比較的大きな土地(60坪~70坪以上)を相続した場合、個人向けではなく、プロの分譲業者(建売業者)へ売却するルートも有力です。

神谷さんによると、業者はその土地を2つや3つに分割して新しい戸建てを建てるため、多少のリスク(古い擁壁や地中障害物など)があっても、自社の工事でカバーできるノウハウを持っています。「現状有姿(今の状態のまま)」で業者が買い取ってくれる条件を引き出せれば、売主は解体や測量の手間・費用をかけずに、スムーズかつ確実に手放すことが可能です。

【まとめ】
「古い家は壊したほうが早く売れる」というのは、不動産売却における最大の思い込みの一つです。

特に愛知県・名古屋エリアのように、戸建て需要が根強い地域や、傾斜地・古い住宅街が混在するエリアでは、解体前の「現状把握」と「戦略立て」が売却の成否を分けます。

らくだ不動産株式会社では、名古屋エリアの特性に精通した村田さんや神谷さんが、解体すべきか・そのまま売るべきか、あるいは業者向けに売却すべきかなど、お客様の土地のポテンシャルを最大限に引き出す最適な売却プランをご提案しています。「相続した実家をどうすればいいか分からない」「解体業者を呼ぶ前にプロの意見が聞きたい」という方は、ぜひお気軽に無料相談をご利用ください。

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