タイトルは「シュレディンガーの猫」ならぬ、『シュレディンガーの密室』――。著者・麻根重次氏は後に哲学や文学にも影響を与えたその物理学者の思考実験に、新作のアイデアを日々探す中で出会ったという。「私は元々生物学を学んでいたんですけど、こういう科学系や哲学系のパラドックスを現実に落とし込むと何か面白いものが書けるんじゃないかと思ったのが、そもそもの始まりでした」それはあえて要約すればある装置の中