なぜ、日本の賃貸住宅はどこも同じような“味気ない”顔をしているのか――。かつて街の風景を豊かにしていた、大家のこだわりが詰まった個性的なアパートは姿を消しました。その背景には、バブル崩壊後の経済がもたらした、すべてを効率と利回りだけで判断する住宅の「ファスト化」があると、建築エコノミスト・森山高至氏は指摘します。本記事では、同氏の著書『ファスト化する日本建築』(扶桑社)より、現代日本の賃貸住宅建設