『放浪記』や『浮雲』などで広く知られる作家・林芙美子の戦中・戦後の姿を描く、井上ひさしによる音楽評伝劇『太鼓たたいて笛ふいて』。この名作が大竹しのぶ主演、栗山民也の演出で初演されたのが2002年のこと。その後2004年、2008年、2014年と再演を重ね、この2024年11月から年末にかけて10年ぶり5回目の上演を果たすことになった。 戦中は従軍記者として活躍していたはずの林芙美子が一転、戦後は反戦小説を書くようになる。