首都直下型の地震が起きた場合、東京はどのような被害を受けるのか。京都大学名誉教授の鎌田浩毅さんは「最大で2万3000人の被害者が死亡し、そのうちの1万6000人が火災で死亡するという試算が出ている。地震による火災によって、最大で200メートルの“火災旋風”が発生する恐れがあり、そうなれば消火活動は実質的に不可能となってしまう」という――。(第1回)※本稿は、鎌田浩毅『M9地震に備えよ南海トラフ・九州・北海道』(