■ダークマターの正体20世紀中ごろの天文学者たちは、銀河やその集まりである銀河団は望遠鏡などでは観測できない物質で包まれているのではないかと考え始めました。その未知の物質は「ダークマター(暗黒物質)」と呼ばれ、当初は円盤銀河の回転速度が速すぎるという観測事実に対して辻褄を合わせるために導入された仮説でした。その後、「ダークマターがあると仮定すれば説明できる」という事例が数多く知られるようになります。