前週で上半期の中央競馬が終了したが、ここで騎手を中心に、簡単に振り返ってみることにしよう。一番の驚きは、フェブラリーステークスから宝塚記念までの平地GI全12レースを、それぞれ異なる騎手が勝ったことだ。これはJRA史上初めてのことであり、珍事と言っていいだろう。この珍事を演出したのは、GI初制覇を成し遂げた菱田裕二、津村明秀、菅原明良の3人だ。菅原はデビュー6年目の若手で、同期では2023年の高松宮記念