今年1月、滋賀県高島市の救護施設で、入居者のキャリーバッグの中から死後数年が経過した女性の遺体が見つかった。死体遺棄の罪に問われたのは、女性の夫(84)と息子(53)。「捕まるのが怖かった」。困窮し、すみかを失いながら、公的な支援を求めるすべを知らなかった父子は家族の死を隠し続けた。【写真】女性の遺体をキャリーバッグに詰めた公園。都会の片隅で、父子は誰にも助けを求めることはなかった日差しにぬくもり