私たちが住む「地球」の性質をより深く知るためには、地球以外の岩石惑星との比較が欠かせません。その意味では、地球のすぐ外側を公転する惑星である「火星」はうってつけの観測対象だと言えます。ベルギー王立天文台のSébastien Le Maistre氏などの研究チームは、NASA(アメリカ航空宇宙局)が2022年まで運用を行っていた火星探査機「インサイト(InSight)」のデータを分析し、火星の自転速度が少しずつ速くなっていること