人類が本格的に鉄を扱う前の青銅器時代の遺跡でも、稀に鉄でできた製品が見つかることがあります。そのような製品は「隕鉄」を加工したものですが、その希少性から滅多に見つかることはありません。ベルン大学のBeda A. Hofmann氏などの研究チームは、スイスの遺跡で発掘された約3000年前の矢じり(鏃)が隕鉄で作られており、材料となったのは遠くバルト海沿岸から運ばれた隕鉄だったことを突き止めました。青銅器時代の隕鉄加工