ポルシェ初の自身の名を冠した量産モデル356は、フェルディナント・ポルシェ博士の理想を体現した真のデュアルパーパスカーであった。即ち、日常で快適に使え、なおかつレースにも対応できるという2面性を持った車であったからだ。【画像】様々な問題を解消しながら完成したカレラ・アバルト(写真15点)しかしながら、車を快適にしようと思えば思うほど車両は重くなり、軽さを要求されるレースには不向きになっていったのである。