普段から不自由なく使っている日本語も、ふと立ち止まってみると、疑問に思うことは少なくない。干支の「戌」「戌年」はなぜ「犬年」ではないのか。明治時代、犬を「カメ」と呼んでいたのはなぜか。などは、現代日本語の知識からはよくわからない。そんな日本語の疑問を解明するのが『日本語の大疑問 眠れなくなるほど面白い ことばの世界』(国立国語研究所編、幻冬舎刊)だ。本書では、ことばのスペシャリストが集う国立国語研究