メディア不信が叫ばれて久しいが、コロナ禍ではそれがさらに加速したようにもみえる。そんな2021年、「さよなら」をタイトルに入れた本が相次いで出版された。『さよなら朝日』と『さよならテレビ』。いずれも現役の新聞とテレビ関係者によるものだ。メディアの中にいる人たちが、そのメディアに「さよなら」を言う意味とは、何なのか。何に「さよなら」したいのか。元新聞記者の錦光山雅子さんに、論考集『さよなら朝日』の著者で