群馬県前橋市の美術館「アーツ前橋」で、作家の遺族から預かった作品が紛失した問題をめぐり、当時館長をつとめていた住友文彦氏は9月1日、前橋市による調査報告書に反論する「意見書」を公表した。前橋市の報告書で大きな問題点の一つとされたのが、遺族に対する報告の遅れだ。2020年1月に紛失が確認されたにもかかわらず、遺族への報告はその6カ月後だった。前橋市は報告書で、住友氏と学芸員が遺族に事実を伝えることを避けよう