茨城県で大工の男性が殺害された「布川事件」(1967年)をめぐり、冤罪被害者の桜井昌司さん(72)が起こしていた訴訟で、東京地裁(市原義孝裁判長)は5月27日、国と茨城県の責任を認め、桜井さんに約7600万円を支払うように命じた。特徴的なのは、検察の「証拠隠し」に言及したことだ。判決は、二審で弁護人が開示を求めた「捜査報告書」や「供述調書」について、検察が開示を拒んだことを違法とし、開示されていれば、二審で無