小説家はみんないい小説を書くことで、どういう小説がいい小説か、という問いに答えようとしている。でも、小説作品以外のところで、小説についてはっきりと語った小説家もたくさんいる。小説家が小説について語っているのを読むのは、おもしろい。みんな実作者として語るし、ときには、教室で小説を教えてる作家のばあい、そこにコーチあるいはトレーナーとしての視点が加わることもある。高橋源一郎の『デビュー作を書くための超