夏目漱石は来年(2016年)は歿後100年、再来年(2017年)は生誕150年を迎えるそうだ。もっとも、漱石にかんする本は、なんでもない年にだって毎年のように大量に出ている。じっさい、書店に行けば「漱石本」は汗牛充棟、どこから読んでいいのやらわからないくらいだ。奥泉光『夏目漱石、読んじゃえば?』(河出書房新社《14歳の世渡り術》シリーズ)が出た。これは買いです。挿画は香日(こうひ)ゆらさん。『先生と僕夏目漱石を