本田が戻ったミラン、最下位パルマとの“不調対決”制して6戦ぶり勝利

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[2.1 セリエA第21節 ミラン3-1パルマ]

 セリエAは1日、第21節を行った。日本代表MF本田圭佑の所属するミランはホームで最下位パルマと対戦し、3-1で勝利した。本田はフル出場。ゴールに絡むことはなかったが、勝利に貢献している。

 15年に入ってリーグ戦はいまだ勝利のないミラン。昨年末のローマ戦を含めると、5戦連続勝ちなしと泥沼状態にある。月が替わって迎えた今節は最下位に沈むパルマ戦。絶対に落とすことの出来なゲームとなった。

 ミランは伝えられていた通り、システムをこれまでの4-3-3から4-4-2に変更。ローマから獲得したばかりのFWマッティア・デストロを早速先発起用。アジア杯から戻った本田は右MFに入った。また暴力行為によって4試合の出場停止処分を受けたDFフィリップ・メクセスに代わってラミがCBに入り、右SBはクリスティアン・ザッカルドになった。

 先制点はミランに生まれた。前半17分、ザッカルドのヘディングの折り返しが、相手DFのハンドを誘発。PKを獲得すると、FWジェレミー・メネズがGKの逆を突くシュートを蹴り込む。メネズの今季のPKゴールは6点目となった。

 幸先よく得点を奪ったミランだが、守備陣は耐えることができない。前半24分、FKをゴール前に入れられると、FWクリスティアン・ロドリゲスが折り返したボールを、最後はMFアントニオ・ノチェリーノに押し込まれ、簡単に試合を振り出しに戻されてしまった。

 右MFで先発した本田だが、前半途中から左MFのMFアレッシオ・チェルチとポジションチェンジ。左サイドから時折エリア内に入ってチャンスを伺う。前半41分には右クロスに反応。ワンタッチでデストロに流して決定機を演出するが、得点には結びつかなかった。

 しかしミランは1-1で折り返した後半12分、勝ち越しに成功する。チェルチが自陣からドリブルで持ち込むカウンターを発動。後ろから走り込んだメネズに渡ると、右サイドから中央に切り込み左足シュート。グラウンダーのボールがゴール左隅と捕えた。メネズのゴールは今季12ゴール目となった。

 さらにミランは後半31分、右サイド、メネズからのリターンパスに走り込んだザッカルドが左足でゴールを奪い、3点目。ザッカルドは今季初出場で初ゴール。ようやく巡ってきたチャンスを確実に生かした。

 3-1で競り勝ち、15年リーグ戦初勝利を挙げたミラン。ようやくトンネルを抜けたミランだが、次節は首位ユベントス戦。この日デビューしたデストロが累積で出場停止となるなど、苦戦が予想されるが、何とか意地を見せたい。

 “不調対決”に敗れたパルマは、4連敗。今節、ラツィオを破る金星を挙げた19位チェゼーナとの勝ち点差は「5」に広がった。