2014年を振り返った本田、自己評価は「ABCDEでいうと『Dランク』」

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 12月27日、バンコク郊外のサッカー場で「HONDA’s SOLTILO SOCCER SCHOOL in Thailand 2014」が開催され、ミラン所属の日本代表FW本田圭佑が約60名のタイ人小学生、タイ在住の日本人小学生を、約3時間にわたって直接指導した。

 そこで2014年を振り返った本田は、「ABCDEでいうと『Dランク』です」と自身を採点。「個人的には3つのタームに分かれていて、移籍してからの半年、ワールドカップ、今シーズンの半年。3つとも反省点が大きくあって、減点しないといけない部分があった」と理由を語ると、「ただ、『E』にならなかったという手ごたえもある。今シーズンの前半戦、自分としても取り組んでいたことが少し形になったので、それを1年間継続することが、2015年の最大の目標、理想になると思います」と来シーズンを展望した。

 本田は、ブラジル・ワールドでグループリーグ敗退が決まった直後に、「やはり一番、考えて辛かったのは、4年間正しいと思ってやってきた、貫いてきたことを結果として否定せざるを得なくなったこと」と口にしていたが、「自分自身を否定することは非常に勇気のいることでしたけど、素直に間違いを認めて、今までのプランを捨てて、新しいプランを打ち出す。それを思い切ってやっている最中なので、今はこの作業というものに迷いはないです」と力強く語った。

 目前に迫ったアジアカップでは、連覇に期待がかかっている。本田は、「連覇は簡単なことではない。虎視眈々と連覇を阻止しようとする強豪はいます。特にオーストラリアは本拠地ですから、彼らは絶対負けられないという思いで優勝を目指してくると思う」と話し、オーストラリアを優勝候補の一角に挙げた。

 優勝のカギは「チームとしての総合力」という本田は、「短期間ですけど、意外と長丁場なので、しっかりと全員が揃って、期待された選手が点を取るのはもちろん、そうでないポジションの選手が点を取ったりすることが非常に大事」だと言明。今シーズン、リーグ戦で6ゴールを挙げている本田は、「以前よりは点に対しての思いは強くなったと思います。前回よりは点を取ります」とゴール量産に意欲を示した。