グーグルが中国にGoogle Playストアを設置…さてはてどうなる?
開発者はアプリをアップロードできるが、中国国内ではダウンロードできない
グーグルはついに中国のアプリ開発者がGoogle Playストアにアプリをアップロードし、ユーザーがダウンロードできることを可能にした。しかし、そこには大きな問題がある。中国国内ではGoogle PlayにAndroidアプリを公開はできるが、入手は不可能なのだ。つまり中国国内のユーザーにアプリを配布することは、実際には不可能なのだ。
中国のユーザーは、世界で10億人いるAndroidユーザーの半分以上を占め、グーグルを広く受け入れてきた。しかし、2010年に中国政府がハッキングを行ったとし、Google.cnを閉鎖されて以来、グーグルは中国で使用できなくなっていた。
新しいGoogle Playのサポートのもとで、中国の開発者は、国内だけではなく130ヶ国のユーザーへ有料/無料のアプリを配布することができるようになる。同胞である中国人開発者や他国の開発者が作ったアプリにアクセスするためには、今までどおり、Qihoo 360のようなサードパーティによるアプリストアを利用する必要がある。
しかし、グーグルは中国でアプリストアの動向を伺っているのだとも言える。グーグルに近い情報筋によれば、中国の消費者をターゲットとするGoogle Playストアを開始する予定だと、The Informationは先週水曜日に報じている。
グーグルの中国への回帰が輝かしいものとなるか、遅すぎて残念なものになるか、予測は困難だ。現時点では、中国のAndroidユーザーは、サードパーティによるアプリストアと4年間の蜜月を過ごしてきているし、Google Playよりもそれらを好んで利用するかもしれない。
トップ画像提供:Anita Hart
Lauren Orsini
[原文]