HTML5がついにW3Cの勧告に
数年の使用を経て、W3Cがついにこれを勧告として公開した。
ブラウザ上のウェブページとストリーミングメディア構成のための標準として数年の使用を経て、HTML5がついに「正式なもの」となった。World Wide Web Consortium(W3C)はこのハイパーテキスト・マークアップ言語のバージョン5に公式な承認スタンプを押した。
技術的な部分以外でのHTML5への貢献をあげるとすれば、それはアップルの共同創立者スティーブ・ジョブズのかつての行為かもしれない。彼が自分の憎悪するメディアプレイヤー、アドビのFlashの代替としてHTML5を強く支持したのは有名な話だ。
ウォルター・アイザックソンのジョブズの伝記では、iPhoneの生みの親である彼が次のように語ったと伝えている:「Flashはひどいパフォーマンスと最悪なセキュリティ問題を抱えたスパゲッティー・ボールのような技術だ」。彼は自社スマートフォンでのFlashのサポートを禁止し、モバイル・ウェブブラウザー内でネイティブメディアを取り扱うためのより効率的な方法として、HTML5を独力で信頼してこの技術にスポットライトをあてている。
W3Cは、ガートナーがHTML5を、2015年と2016年にモバイル技術と機能のトップ10の1つとしてあげていることにも注目している。2012年、HTML5が本格的な利用に対応できるようになるには5年〜10年はかかると言われていたことからすると、これは興味深い。多くのウェブサイトとブラウザ(デスクトップであれ、携帯あるいはタブレットであれ)がこの先HTML5の利用をやめてしまう心配はないだろう。「一度書けば、どこでも動く」という安心感は、モバイルとデスクトップのどちらにも、ウェブ開発における大きなメリットなのだ。
このHTML5を最終的に確定するためにW3Cは、60を超える企業と協力し4,000を超えるバグを解決したと伝えている。現在、このマークアップ言語は安心してウェブ開発者に推奨することができるはずだ。
The Next Webが、W3Cが制作したHTML5のようなウェブ標準の大切さに関する短かくキュートな動画を見つけてくれた。どうぞお楽しみあれ。
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Adriana Lee
[原文]