9月18日、「iOS 8」の配信がスタートしました。iOS 8はAppleが「これまでで最も大規模なバージョンアップ」と明言するように、さまざまな新機能が追加されているので、早速ゲットした「iPhone 6」と「iPhone 6 Plus」を使って新機能の数々を実際に体感しまくってみました。

Apple - iPhone 6

https://www.apple.com/jp/iphone-6/

Apple - iPhone 6 - iOS 8

https://www.apple.com/jp/iphone-6/ios-8/

◆片手でも楽々操作

ホームボタンを2回タップ(押さずにタップするだけ)すると、画面上部がこんな風に下がってくるので……



片手でも操作しやすいように工夫が施されている、というわけ。



実際にどんな感じで画面が動くのかは以下のムービーを見れば分かります。

iPhone 6/6 Plusではホームボタンを2回タップで片手操作が楽ちんになる - YouTube

iPhone 6 Plusはホーム画面も回転可能

iPadではホーム画面の自動回転が可能ですが、これまでiPhoneのホーム画面は縦表示しかできませんでした。

しかし、iPhone 6 Plusはホーム画面の自動回転ができるようになっています。

iPhone 6 Plusはホーム画面も横向き表示可能 - YouTube

iPhone 6 Plusは縦158.1mm×幅77.8mm×薄さ7.1mmというサイズなので、たしかに横持ちでもしっくりくる感じ。というか携帯ゲーム機を持っているかのように馴染みます。



なお、iPhone 6 Plusのホーム画面を回転させたい場合、「設定」の「画面表示と明るさ」内にある「表示」を「標準」にしておく必要があります。これを「拡大」にしているとホーム画面は自動回転しないので注意。



◆アプリアイコンや文字サイズを大きくする

iPhone 6とiPhone 6 Plusでは、「設定」→「画面表示と明るさ」→「画面表示の拡大」からアプリアイコンや文字サイズを大きくすることが可能。これは、iOS 8にアップデートしてもiPhone 5や5sでは利用不可な機能です。



標準サイズのアプリアイコン



大きいサイズのアプリアイコン



◆バッテリーの使用状況を詳細に確認可能

「設定」の「使用状況」内にある「バッテリーの使用状況」をタップ。



すると、ここからはどのアプリがどれだけバッテリーを消費しているのか確認できるようになりました。



◆カメラ

iOS 8では純正カメラアプリにも新機能が追加されています。



カメラを起動して画面をタップするとオートフォーカスでピントが合うのですが、ピントが合うと画面には赤枠部分にあるような黄色い太陽マークが表示されます。



これが表示されたあとに画面を上下にスワイプすると、自分の好きな明るさに調節できます。





カメラアプリはピントを合わせると自動で明るさの調節をしてくれ、これはオートで撮影した際の写真。



暗めにするとこう。



明るくし過ぎて白飛びしてしまうとこう。逆光での撮影時などはどうしても被写体が暗くなりがちなので、そういった自動調節では補正しきれないような場面で役立ちそうな機能です。



実際にカメラで写真撮影しながら明るさを調節している様子は以下のムービーで確認できます。

iOS 8の純正カメラアプリでは撮りながら明るさの調節が可能 - YouTube

◆メッセージ

メッセージアプリにもうれしい新機能が続々追加されています。



メッセージアプリを開き、「編集」をタップ。



すると、複数メールの選択が可能になっています。



iOS 7までは複数メールを同時に選択できなかったので、メール開封や削除はひとつずつ行う必要があったわけですが、iOS 8ではようやく複数メールを同時に開封したり削除したりが可能になったわけです。



また、メッセージには新しく「マイク」アイコンが登場しています。これをタップすると……



タップしている間、周囲の音を録音します。



指を離すと録音は止まり、「×」をタップで録音中止、「↑」をタップで録音した音声データを送信、「再生アイコン」をタップで再び録音開始が可能です。



音声を送信するとこんな感じ。



さらに、メッセージのやり取り画面を開くと、右上には「詳細」アイコンが追加されていることに気づきます。これをタップ。



すると詳細ページが開きます。ここからメッセージをやり取りしている相手に自分の位置情報を送信したり……



これまでに送信し合った添付ファイルを確認したりができます。



「現在地を送信」や「位置情報を共有」をタップすると、マップに自分の位置情報をつけて送信可能。



送られてきたマップをタップすればそのままマップアプリが開きます。さらに「経路」をタップすれば、友達の場所までマップアプリにルート案内をお願いすることも可能というわけです。



なお、相手が「位置情報を共有」を選択した場合、相手の位置情報は常に詳細ページに表示されるので、いつでもどこにいるのかを確認可能です。そして、「位置情報の共有を停止」をタップすれば……



いつでも位置情報の共有を停止できます。



◆親しい相手の連絡先はホームボタンを2回押せば確認可能

ホームボタンを2回押すと表示されるマルチタスキングインターフェイスには、新しく親しい友人などの連絡先が表示されるようになりました。



◆Spotlight検索

ホーム画面を下方向にスワイプすると表示されるSpotlight検索では、iPhone内の情報以外にもさまざまな情報を横断的に検索できます。



例えばテキストボックスに「giga」と入力すると……



連絡先やWEB上から「giga」を検索して表示してくれます。



◆Safariにも新機能

iPhoneやiPadの純正ブラウザアプリであるSafariにも新機能が追加されています。



例えばSafariの画面上部にある検索バーからテキスト検索を行うと、新しく「トップヒット」という項目が出現。この「トップヒット」をタップすると、そのまま検索ワードの検索順位トップのページに飛ぶことが可能。これはGoogleのI'm Feeling Luckyボタンのような感じ。



実際にトップヒットをタップすると以下の様に検索が楽ちんに。

iOS 8のSafariはさらにかしこく進化 - YouTube

他にもメニュー画面には新しく「共有リンクに追加」というボタンが追加されています。



試しに追加してみることに。



共有リンクに追加したものを確かめるには、「本」アイコンをタップして……



「@」をタップ。



するとここに共有リンクが表示されます。共有リンクはウェブページのRSSを取得して表示してくれるRSSリーダーのような機能です。



◆Hey Siri

iOS 8では、充電中のデバイスに「Hey Siri(ヘイ シリ)」と話しかけるだけでSiriを利用できます。

Hey SiriでSiriを起動 - YouTube

◆ヘルスケア

iOS 8から登場したヘルスケアアプリ。このアプリのメディカルIDにアレルギー情報や病状などを記しておけば、緊急時に重要な情報をデバイスのロックを解除せずに提供することが可能になります。



ヘルスケアアプリを起動し、「メディカルID」の「メディカルIDを作成」をタップ。



「ロック中に表示」をオンにして、自身の情報を入力。



入力できるのは病状や医療メモ、アレルギー情報や薬物治療に関する情報に……



緊急連絡先や血液型、体重、身長など。



設定するとこんな感じのIDが完成。



このメディカルIDは、ロック画面の「緊急」をタップ。



そして「メディカルID」をタップ。



すると誰でもいつでもチェック可能になっています。



この他にも、iOS 8ではサードパーティ製のキーボードを利用可能だったり、アプリ内連携もより自由になっていたり、さらには通知センターもより柔軟で強力なものになる、とのこと。なので、アプリデベロッパーがiOS 8の特徴をフルに活かしたアプリを開発してくれることを心待ちにしておきたいところです。