Sonyの家庭用ゲーム機のPlayStation 4(PS4)といえば2014年秋に初のカラーバリエーションとなるホワイトモデルの発売が伝えられているところですが、スウェーデンで実施されていたチャリティーオークションには別名「プライドカラー」と呼ばれるレインボーカラーをまとったPS4が出品され、最終的には通常の本体価格よりも10倍程度高い2万8300クローナ(約42万円)という価格で落札されていたことが判明しました。

Playstation 4 - Gaystation Edition (100% till välgörenhet) på

http://www.tradera.com/item/344248/212373713/playstation-4-gaystation-edition-100-till-valgorenhet-

This LGBT charity auction proves one GayStation is worth 11 PS4s | Polygon

http://www.polygon.com/2014/8/4/5966427/limited-edition-rainbow-gaystation-raises-over-4k-for-lgbt-charity

このオークションを開催したのはスウェーデンの家電小売チェーンの一つであるWEBHALLENで、カスタムペイントの施されたPS4はストックホルムで開催される北欧で最大のLGBTのフェスティバル「Stockholm Pride Festival」を記念して出品されていました。今回の落札額である2万8300クローナを換算するとおよそ3000ユーロとなり、フランスなどでのPS4の一般的な小売価格であるおよそ400ユーロ(約5万4000円)を8倍近く上回るものとなっています。



価格は約40万円となっていますが、本体のスペックは500GBのハードディスクを搭載してDUALSHOCK 4ワイヤレスコントローラーが1個付属などと一般的なもの。ただし、タイトルは不明ながらゲームが4本セットされているとのことでした。



売上金は、北欧に拠点を置いてLGBT(同性愛、性同一性障害を持つ人)を支援する活動を行っている団体「RFSL(性の平等のための全国同盟)」の活動資金として全額寄付されることになっています。RFSLの「Newcomersネットワーク」は、社会に受け入れてもらえにくくて孤立してしまうことも多いLGBTを救済するためのネットワークで、社会での居場所に悩むLGBTを受け入れるための活動を北欧を中心に行っているとのこと。

また、今回カスタムペイントされたレインボーカラーは「プライドカラー」と呼ばれるもので、LGBTのシンボルカラーとして認識されることの多いデザイン。さまざまなバリエーションがありますが、一般的にはGayStationにもペイントされている6色のパターンがプライドカラーとしてよく用いられているといわれています。



By Olivia Chow

オークションの開催についてWEBHALLENは「私たちは全身全霊をかけるゲーマーであり、より多くの人を世界で最も大きく広がりを見せるTVゲーム・コンピューターゲームの世界にお迎えして楽しんでいただきたいと思っています」という旨のコメントを発表しています。Pride Festivalとの関連についてはやや不明瞭なところはあるものの、世界最大のLGBTコミュニティの存在を知ってもらうという意味では一定の実りがあったのかもしれません。



By looking4poetry