JPX日経400指数登場で注目度アップ! 「高ROE銘柄」を買うために必要な工夫とは?

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今年1月からROEを銘柄選定の指標に組み入れた新たな株価指数「JPX日経インデックス400」の公表が始まった。そもそもROEとは何か。高ROE銘柄の買い方は? ネット証券の投資情報やツールを利用しながら、具体的な商品や銘柄探しの方法に迫る。

 昨今、ROE重視の経営が促される施策が打ち出されている。JPX日経インデックス400の算出開始、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)による同指数銘柄の資産組み入れ、2月に金融庁が公表した日本版スチュワードシップコード(機関投資家が適切に受託者責任を果たすための原則)の導入決定などだ。

 そもそもROE(自己資本利益率=純利益÷株主資本)とは、自己資本がどれだけ効率よく利益を生み出しているかを見る指標だ。株主重視の効率経営をしている企業ほど、ROEのパーセンテージが高くなる。

 日本では、これまでROEを重視する企業が少なかった。「欧米では15%程度か或いはそれ以上のROEを期待されるが、わが国では10%に届かない」ことが多いという(三菱経済研究所のレポート「経済の進路」2014.2。カブドットコム証券で閲覧可能)。

 ROEを高める企業の財務戦略は「内部留保を有望な事業への投資(企業買収を含む)に充てることで利益額を増やす、或いは、配当や自社株買いを行ってROE計算上の分母となる自己資本額を減らす、といった2つの方法がある」(同レポート)。

 たとえば、最近ではアマダ(6113)が増配や自社株買いを発表すると、株価が急騰した。ROE重視の姿勢を示すことで、投資家に好感されて買いが入ったのだ。

JPX日経400に連動する商品

 「JPX日経インデックス400」に連動する投資信託やETFは、多数登場している。投資信託では買付手数料が無料の商品が多く【図表1a】、大手ネット証券で買付が可能だ【図表1b】。また、株式市場で取引できるETFも4種類登場している【図表2】。通常の投資信託に比べると、信託報酬が割安となっている。上場JPX日経400(1592)のように、1口1000円程度と少額から取引できる銘柄もある。たとえば、松井証券ならば、10万円以下の現物株手数料は無料なので、毎月少額をコツコツ積み立てる買い方も考えられる。

◆松井証券【詳細情報⇒松井証券の紹介ページ】
株式売買手数料(指値) 口座開設
10万円 30万円 50万円
0円 300円 500円
【松井証券の特長】
松井証券の現物取引の手数料は1日の約定代金の合計で決定される「ボックスレート」が適用される。つまり約定代金が一定の範囲内なら手数料は変わらず、特に10万円までなら0円と他の証券会社にはない料金体系となっている。
【関連記事】NISA口座は取扱商品と手数料で選べ!〜金融機関選びのポイントから、最新キャンペーン情報、NISA口座開設の流れまで〜?【カシコク選ぶ編】

     【図表1b】JPX日経400ファンド取扱ネット証券

商品/取扱証券会社 エイチ・アイ・エス証券 SMBC日興証券 SBI証券 カブドットコム証券 マネックス証券 楽天証券
JPX日経400
ノーロードオープン
   
SMT JPX日経
インデックス400・
オープン
 
eMAXIS JPX日経400
インデックス
     
インデックスファンド
JPX日経400
     
JPX日経400ファンド        
野村インデックス
ファンド・JPX日経400
     
T&D JPX日経400投信(通貨選択型)
米ドルコース
         
ダイワJPX日経400
ファンド
         
ダイワJPX日経400
ファンド(米ドル投資型)
         

高ROE銘柄を買うには工夫が必要

 高ROE銘柄投資は、単純に高ROEの条件でスクリーニングすればいいわけではなく、ひと工夫が必要だ。その理由は……。

・日本では「高ROE銘柄」が少なく、すでに高いプレミアムが乗っているケースが多い。
・高ROE水準が維持できるほどの高増益率を安定して達成できる銘柄が日本株には少ない。
(SMBC日興証券、「週刊株式市場分析:高ROE銘柄選別の視角」2014年5月9日より)。

 ただ単に高ROE銘柄を買えば、高値づかみになる危険性が高い。そこで、4つのレポートで掲載された銘柄選びの条件を紹介しよう。中には日本株のROEの特徴を分析をしてわかったある独特の視点もあるので要チェックだ。

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