マンチェスター・ユナイテッドが今季、チャンピオンズリーグ(CL) 出場権獲得圏のリーグ4位以内に入れなかった場合、複数選手の給与が8%〜25%減給になる可能性があると英大衆紙『サン』が報じた。

 この方針は、前監督で現クラブ顧問のアレックス・ファーガソン氏が3年前、当時の代表取締役だったデビッド・ギル氏と共にチームに導入したもの。導入以降に加入した選手や契約を更新した選手に適用され、昨季から加入した香川真司にもあてはまる。

 マンU関係者は「プレミアリーグでこの方針を導入しているのはユナイテッドだけではない。4位以内に入ることで得られる報酬と、逃した場合に被る財政的損失のバランスを取っている」と語っている。

 CL出場権を逃せば、必然的に放映権料とチケット代を合わせて、最低でも5000万ポンド(約85億円)の収益減とされており、さらに、リーグ5位以下に終われば、エースのルーニーの放出が確定的とも伝えられている。

 マンUは、18日に、MFアンデルソンが今季終了までの期限付きでフィオレンティーナに移籍したほか、今季限りでクラブと契約が満了するDFヴィディッチ、DFエブラ、DFファビオらの移籍の可能性も報じられている。

藤井重隆●文 text by Fujii Shigetaka