レースの脇には応援の方々がいっぱい。まるでお祭りのような盛り上がり

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ル・マン、ニュルブルクリンク、富士、鈴鹿、世界各国で行われる耐久レースは、数々あれど、京田辺(京都)で行われる「いす-1GP」をご存じだろうか?

「いす-1GP」って!?
「いす-1GP」とは、普段、ビジネスマンやOLの皆さんが座っているあの事務椅子(キャスターつき)に乗って、京田辺の商店街を2時間走りぬく耐久レース。
想像すると、何だかスイスイ進めそうなお遊びレースと思われるかも知れないがとんでもない。大の大人が真剣モードで汗だく、時には転倒者も続出し、翌日筋肉痛は当たり前な過酷な競技なのである。

レースは3人1組のチーム戦で、ひとり1周以上回れば何度でも交代可能。とはいえ、交代にも時間がかかるわけで、各個人の体力・脚力、チームワーク、そして、なんといっても(!?)使用する事務椅子のセレクトと乗りこなし術も必要とされ、多様な能力が必要とされる。

東京、愛知、各地から、バラエティ豊かなメンバーが集結!
京田辺キララ商店街が商店街活性化の一環として企画し(今年で5回目。これまでテレビや新聞にも多数取り上げられ、昨年のレースではテレビ局がヘリコプターを飛ばして空から撮影を行うほどの注目ぶり。会場の京都はもちろん近隣からだけでなく、東京や愛知等、各地からマイ事務椅子を持ち込んで参戦、また本レースをぜひ地域活性化に取り入れたいととして山形県新庄市沖の町でも行われるなど、年々さまざまな形で広がっている。

参加者は、高校生チームからビジネスマン等、学校の先生などさまざま。過去には、事務椅子に消防団ののぼりを立てて走る山科の消防団のチーム「消防戦隊ヒガデンジャー」など、コスプレで盛り上げるチームも多く、一方で京都市北区の「スウィング」チーム「まち美化戦隊ゴミコロレンジャー」は
試合前も試合中にもかかわらずゴミ拾いを実践し、観客から感動の涙を誘っていた。他にも、1脚10万円はするエルゴヒューマンの椅子を惜しげもなく走らせる「スゴイイスで検索」チーム他、最近では、ASUKULやKOKUYOなどワークスチームも参戦するなどバラエティ豊かな面々が2時間のレースを真剣?勝負する。

応募はまだ間に合う!決戦は3月29日!
試合日は、3月29日(土)。エントリーは今月20日まで。主催者 キララ商店街事業協同組合・理事長の田原剛さんは
「熱いヤツ、集まれ! 熱いヤツとは、最後まであきらめず、夢中になれるひとを表します。非常に過酷なレースです。大人のかっこいい勇姿を、未来を担う子どもたちに見せつけてください。国籍を問わず、世界各国からの参戦お待ちしております」とコメント。

本レースは「いす―1GP」の他に、ひとりで挑戦することのできる「ゼロ3」商店街の特設コース30メートルをいかに早いタイムを出せるか競う競技も。小学生の頃、先生の事務椅子で廊下を走って怒られた経験がある方、この機会に思う存分、商店街を駆け抜けてみてはいかがだろうか?

学生のころ、何一つ夢中になれるものがなかった人、何とか社員同士一致団結したい人、この「いす―1レース」に参加することで、ひょっとしたら、今まで想像もしなかった未来が待っているかもしれない。

少しでも心が動いた方は、ぜひエントリーを。優勝者には京田辺米90kg(準優勝は60kg、3位には30kg)が贈られる。