マンチェスター・ユナイテッドの危機は、アレックス・ファーガソン前監督のせいなのだろうか。彼があまりに顔を見せることが、自身が選んだ後任のデイビッド・モイーズ現監督に過剰な重圧をかけているという意見がある。

サム・ウォラス氏はイギリス『インディペンデント』で、「ファーガソンのような億万長者の年金生活者は、火曜にスタジアム・オブ・ライト(マンUが先日敗れたサンダーランドの本拠地)に来るのではなく、カリブ海で1月のバカンスを過ごすことに魅かれなければ」と主張している。

この意見は、『サン』にとっても魅力的なようだ。同紙は「ファギーは試合に来るべきか?」との疑問を提示。元監督である2名の意見を紹介している。トミー・ドハーティー氏は反対、ウィルフレッド・マクギネス氏はモイーズ監督の助けになるという考えだ。

『ガーディアン』によると、マンU不振の原因は、ベテラン選手たちがモイーズ監督を受け入れていないことではないかと指摘している。経験不足や、前スタッフの退任を求めるなどの選択、何よりモイーズ監督にタイトルが欠けていることが不満だという。

今季のマンUが危機にあるのは確かだ。プレミアリーグではチャンピオンズリーグ(CL)出場圏に勝ち点5差。『サン』は、シーズンのこの時点でこれだけの勝ち点差があったチームが4位以内に入ったことはないと指摘している。

CL出場権を得られなければ、多くのことが変わるのは確かだろう。『サン』はすでに、25%のサラリーカットを報じている。FWウェイン・ルーニーの退団もほぼ確実だろう。『デイリー・メール』は、モイーズ監督が夏に複数の選手を切るとしており、リストにはリオ・ファーディナンド、ネマニャ・ヴィディッチ、パトリス・エブラ、ハビエル・エルナンデス、ナニ、アンデルソン、アレクサンデル・ビュットネル、アンデルス・リンデゴーアといった名前が挙がっている。

モイーズ監督はキャピタル・ワン・カップ準決勝セカンドレグのサンダーランド戦と、6日後のカーディフ・シティ戦の間に、カタールで4日間のキャンプをするとも言われているが…。