<修斗世界ミドル級(76キロ)王座決定戦/5分5R>
エルナニ・ペルペトゥオ(ブラジル)
Def.3-0
トミー・デュプレ(ベルギー)

ガードを固めて、体を上下させながら前に出るデュプレ。左へ回るペルペトゥオに対し、右を伸ばす、ペルペトゥオも左から右を返し、試合が動き始めた。左から右、前蹴りのフェイントを見せるペルペトゥオが、右フックを打った直後に右へ回る。ペルペトゥオが左ジャブをヒットさせると、続いて右もデュプレに打ち込む。振りの大きな左を受けて、もんどりうつデュプレ、逆に足を使うようになり、リング中央はペルペトゥオが陣取る。

左ボディを伸ばしたペルペトゥオは、左から右を豪快に打ち込む。デュプレも負けじと右を振るいながら前に出る。ヒザ、左ハイを見せたペルペトゥオ、デュプレはジャブや素早いストレートを恐れず前に出ていく。コーナー際で体を入れ替えたペルペトゥオが、右ストレートを打ちこむ。残り1分ペルペトゥオは左ジャブから、デュプレの前進を誘い、再びジャブを伸ばす。ジャブから右フックにつなぐペルペトゥオ、さらに左フック、左回し蹴りを見せ初回を制した。

2R、パンチを被弾しても、心身ともに打たれ強いのか、デュプレは引き続き前に出ていく。その前進に左ミドルを合わせ、上体を反らせたペルペトゥオは、続いて前蹴りを繰り出す。頭を下げながら左を思い切り振るうデュプレ、視界が下がっており危険な打ち方だ。デュプレのローが急所に入り、試合が一時中断するもすぐに再開。引き続き前に出るデュプレだが、フックをブロックされる。下がりながら、デュプレを誘いこむペルペトゥオは、かなり慎重な攻めを見せている。

一度も組みの攻防がない試合は、2Rも残り2分を切る。左ジャブから右フック、ミドルを見せたペルペトゥオ。後ろ回し蹴りを繰り出すなど、手数でデュプレを圧倒する。デュプレもワンツーからローを打ち込むが、流れを変えることはできない。左右のワンツーからローを放ったペルペトゥオ。デュプレは前に出続けるが、コーナーに詰めてもすぐに右へ逃げられ、攻勢点を挙げることができない。

3R、ローをまず蹴り込んだデュプレ。右を振るいながらペルペトゥオが距離を詰めるも、ステップバックでかわす。待つペルペトゥオに、デュプレが踏みこめない展開が続く。と、ペルペトゥオがボディから、前に出てきたデュプレにヒザ、右フックを入れる。デュプレは思い切りパンチを振るいながら前に出るが、ロープ際で姿勢を崩してガードを取る。ペルペトゥオがパウンドを落すと、レフェリーが両者を分けてドクターチェックを要請する。左目に指が入ったというデュプレの要求を受けてのドクターチェック、試合はスタンドで再開された。

前に出るデュプレに、ペルペトゥオが下がりながらローや後ろ回し蹴りを見せ、左ジャブを顔面に入れていく。とにかく前進を続けるデュプレは、右を振るうが勢いはない。デュプレがペルペトゥオを追いかけてパンチの打ち合いになると、優勢なのはペルペトゥオ。さらに前にデュプレが出てきたところでヒザを打ち込む。左右のフックからヒザを入れたペルペトゥオだが、デュプレの左を受けて、一瞬腰が落ちて後退。コーナーに詰まってパンチを受けたところで、タイムアップに救われた。

修斗も採用した5R制、試合はチャンピオンシップラウンドへ。何やら審判にクレームをつけたデュプレだが、納得して開始に応じる。と、ペルペトゥオが左から右を打ち込む。動きが一瞬止まったデュプレは、すぐにフックを振るいながら前に出ていく。ともに左右を打ち込む展開となり、ペルペトゥオがヒザを入れる、パンチを被弾する数が多いが、アグレッシブさは失われないデュプレ。ペルペトゥオが左へ下がり、左ジャブ、右フックを繰り出す。左フックを振るって前に出るデュプレ、その動きをペルペトゥオが後ろ回し蹴りで止める。