台湾半導体の父がNHKに  台湾紙、トップ扱いで歓迎

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(台北 26日 中央社)半導体受託生産の世界最大手・台湾積体電路製造(TSMC)の創業者で「台湾半導体の父」と呼ばれる張忠謀(モリス・チャン)会長が、6月6日深夜24時放送のNHK−BS1「島耕作のアジア立志伝」に登場する。台湾の成功者が海外の主流メディアに取り上げられることはまだ少なく、「聨合報」は26日の一面トップでこれを伝えた。

アニメとドキュメンタリーを融合させた同番組は、アジアを代表する経営者たちを島耕作がナビゲートするシリーズもので、モリス・チャン会長は第2話の主役。電子産業の中核を支える半導体の受託生産モデルを確立し世界トップに駆け上がったTSMCの誕生と成長に迫る。台湾でのBS放送受信は別途契約が必要だが、同社広報では、「アニメで再現されるとは会長も驚くだろう」と話し、念入りな取材がどのような形になっているのか楽しみだと期待している。

弘兼憲史さんの「島耕作」シリーズは台湾でも大変な人気で、かつて作品中に台北101など台湾の風景が描き込まれた時にも話題を呼んだ。

(編集:高野華恵)