/連絡、計算、折衝は、パソコンのオフィスツールと電話で充分。スマホの出番はない。そもそも電話したら見えない、見たら電話できないスマホのデザインは、ヒューマンインターフェイスとしても最悪の欠陥品。だが、アプリ販売に収益依存する通信会社は、そのビジネスモデルを捨てない限り、次のパラダイムへ進めなくなってしまっている。/

 近代の自由契約のビジネスは、連絡、計算、折衝で出来ている。それゆえ、パソコンが登場して一世代二十年で、仕事に必要なツールは、結局、アウトルック(メール&予定表)、エクセル、ワードに淘汰された。あとはせいぜい見栄えのいいパワポとビッグデータが扱えるアクセス(データベース)で充分だろう。ただし、連絡や折衝では、先方の微妙なニュアンスを読み取る問題があり、こうなると、出張して直接に会う、せめて電話の受け答えを肉声で行う必要が出てくる。

 問題は、その電話だ。携帯になって直接に相手に繋がる機会は増大した。だれかに伝言を頼むくらいなら相手への直メールの方がいい。しかし、いずれにせよスマホは必要性がない。もちろん、ハンディパソコンとして、地図やデータベースの読み出しをする、という使い道はないではない。ところが、実際をみてみろ。ビジネスマンのくせに、スマホに入れているアプリは、仕事に関係のないガラクタばかりじゃないか。そんなゴミと戯れているヒマがあったら、顧客に電話の一本、メールの一本でも入れろよ。

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