結婚できない理由は“小悪魔的コスト高”？コスト減で今すぐ天使に
下手すると、誰にも相手にされない
「小悪魔のように振る舞うと、男性にはモテて、恋人には愛される」とうたう本は少なくありません。急なデートの誘いは断る、彼にデート代を払わせる、デートプランは彼に立てさせるなど、女性が自分を大切にし、男性に尽くさせれば、男性の心をつかめるというものです。多くの小悪魔本の言う通り、この指南は当たっています。ですが、そこには大きな落とし穴があります。これらの本の通りにすると、どの男性にも相手にされず、恋が長続きせず、結婚に至らないことが数多くあるのです。
人は、価値のあるものを手に入れようと努力します。それが「手に入りそうで入らない距離」にあれば、より高い価値を感じます。また、男性は女性を喜ばせることが嬉しい生き物で、女性を支えたいとも思っています。小悪魔的な振る舞いは、これら「人としての本能」、「男性としての本能」を刺激することができます。一方で人は、最初から価値を感じていないものを手に入れようとは思いません。「手に入りそうで入らない距離」に惹き付けられるのは、少なくとも、ある程度はそれに価値を感じているからなのです。
ですから、もし男性が初めから女性に価値を感じていない場合、小悪魔的な振る舞いは男性を去らせるだけ。小悪魔女子系の恋愛指南書では、「そのような男性は最初から相手にするな」と教えていますが、見た目が綺麗で魅力的な女性ならともかく、そうでない女性は、誰からも相手にされなくなるかもしれません。これが、小悪魔テクによって女性が陥る落とし穴です。
また、恋人関係においてもリスクはあります。男性に尽くさせ振り回すと、その男性は女性に多くのお金使い、沢山の時間や労力を割くことになります。小悪魔テクで最初はテンションの高まっていた男性も、恋人に労力を使い続ければ、いずれはその相手に疲れてしまいます。仕事で忙しくなったり、自分の時間がなくなったりすれば、振り回す女性を維持することは出来ないと結論づけるかもしれません。また男性が結婚を考える時、「自分を振り回す女性はパートナーにしたく無い」と思うことはとても多いのです。
従って、女性は自分に価値がない時、価値があったとしても彼を振り回しすぎている時、小悪魔のように振る舞うべきではありません。むしろ、このような時は天使のように振る舞うべきなのです。
「天使キャラとは何か？小悪魔キャラと天使キャラの使い分け方」に関しては、以前に述べましたので、そちらを参考にしてください。今回は、天使キャラになるための具体的な方法について述べようと思います。
CHECK! 今すぐできる！コストを下げて天使キャラになる具体策
天使のような振る舞いの一つはコストを下げること。これが実践できるようになると、彼の負担が減り、彼はあなたを嫌いにはなりません。具体的には以下のようなものです。
◆時間のコストを減らす方法
・彼に無理なメールや電話をさせない
・彼の行きたい場所やしたいことを優先にする
・彼の買い物ついでのデートなど、「ついで」を歓迎する
・彼が会いたいと思ったときだけ会う
・彼が忙しい時、会いたく無いときは放っておく
◆お金のコストを減らす方法
・リーズナブルなカフェやファミレスなどのデートも楽しむ
・遠距離で会うなら、自分がお金を使って彼に会いに行く
・DVDを観る、公園を散歩するなど、低コストの遊びを好きになる
・外食費は基本的にワリカンにする
・彼が会いにきてくれたら食事はおごる
このようにコストを下げ、彼へのダメ出しや要求を減らし、その間にあなたの価値を高めます。価値とは、まず、決して下心を見せないこと。その上で、見た目を磨くこと。さらに、天使のように、優しさや、安らぎ、時に楽しさを彼に感じさせ続けることです。
小悪魔で振る舞うのか、天使で振る舞うのかは、バランスです。片思いの女性は、下心がばれないようにしながら、コストのかからない天使の振る舞いをしましょう。付き合っていても、彼を振り回しすぎたり、彼が仕事で本当に忙しかったりしたら、天使の振る舞いをすることで、彼と長い付き合いができますし、結婚へも向かいやすくなるでしょう。
恋の教訓
小悪魔で振り回すのは恋愛初期だけ。
彼と付き合い始めたら、
“コスト減”を考え天使の振る舞いを！
理学博士（生命科学専攻）。現在は主に恋愛カウンセラーとして活躍。自身の体験と生命科学的視点を合わせた独自の恋愛メソッドを展開し人気を集めている。悩める女性の恋の問題が解決するサイト『恋愛ユニバーシティ』主催。音声で恋愛を学べるiPhoneアプリ『ぐっどうぃる博士の音ライブラリ』や携帯公式コンテンツ「恋が叶う99のルール」もある。現在、テレビ、ラジオ、WEB、書籍、雑誌等など多方面で活躍中。また大手企業のマーケティングリサーチや企業のブランディング戦略にも参画。著書に『恋愛マトリックス』（ソフトバンククリエイティブ）、「恋で泣かない女になる61のルール」（講談社）などがある。
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