新装開店ベラトール、世界戦に注目
当然のようにテイクダウン能力に優れ、後足重心の手打ちパンチながら、軸足の強さでKOパワーを捻りだしているチャンドラー。アルバレスに勝利した時ですら、テイクダウンと打撃がバラバラの動きだったが、ドミニク・クルーズやアレキサンダー・グスタフソンを覚醒させた名伯楽エリック・デルフィエロの下で、どのようなMMAを身につけているのか。その進歩も非常に楽しみなチャンピオンだ。
一方、チャレンジャーのホーンはシーズン4ウェルター級Tで準優勝、シーズン6でライト級転向を果たし、トーナメントを制して今回の挑戦権を手にしている。アテネ五輪米国柔道代表のホーンは、一本背負いからパウンドという豪快な柔道技の応用だけでなく、小内刈りや大内刈りなど、胸を合せた状態からの崩しも得意としている。加えてボストンのシットヨートン・ジムでムエタイを習い、現代は各スタイルの技術のコーディネートに懸けて天下一品のフィラス・ザハビ門下=トライスター・ジムでトレーニングしている。
ベースは五輪スポーツのレスリングと柔道、両者とも抜群のスタミナと瞬発力を誇り、組み技には絶対の自信を持つ。同時に揃ってパワー溢れるパンチも得意としている点が共通点だ。加えてホーンは以前から蹴りを使っていたが、チャンドラーもアライアンスでキックを取り入れていることはまず間違いない。
優れた身体能力を持つ両者、公称での身長差はほとんどないが、ホーンの方が背の高い印象を持つだけに、試合当日でどれだけの体格差があるのか。重量感の挑戦者、スピードのチャンピオンという見方も成り立つ。
なお、今大会はプレリミ→メイン→ポストTVカードというイベント構成になっているが、試合順の正式発表はなされていない。恐らくは公開計量時に発表されるものと思われる。