毛穴の黒ずみ、小鼻の角栓…クリニックで聞いた正しい肌ケア
悩みはつづくよ、いつまでも…
オイリー肌さんはニキビ・毛穴・角栓…、乾燥肌はカサカサ・シワっぽい…。どちらの肌タイプもそれぞれの悩みと苦労があります。肌タイプに合わせた基礎化粧品やケアアイテムが新しく発売されては買ってみるものの、その効果はいまいちだったり、一時的だったり。自己流の素人判断ではやっぱりダメ?そこで、それぞれの肌の悩みを抱える女性たちが美容クリニックの伊藤やすみ先生に、トラブル対処法を教えていただきました!
第一回は、しみ、しわに代表される、大人の女性のトラブル肌への対処法についてのお話、第二回の今回は、乾燥肌の保湿、脂性のニキビ予防、毛穴対策といった、日常的なケア方法についてです。
乾燥肌で気になる保湿と“落とす”の最善は?
武川さん: すごい乾燥肌で、冷暖房ですごく乾燥します。目の下にぷつぷつも。
佐藤やすみ先生(以下先生): 乾燥肌の方は、角質層の水分を逃さないように、セラミド入りの美容液を使うのがおすすめです。また、メイクの上から保湿するコスメなどもありますが、基本的に、メイクの上からでは難しいでしょう。朝パックするとか、メイク前のケアが重要です。目の下のぷつぷつには、角質ケアです。マイルドなピーリングもありますが、乾燥がひどいようなら、ピーリングより先にまずは保湿です。
内野さん: 洗顔やクレンジングで肌本来の潤いを失っているように思います。特にオイルクレンジングは乾燥すると言いますが本当ですか?
先生: 基本的には、クレンジングは刺激の少ないクリームがおすすめです。オイルじゃないと落ちないという方は、クレンジング剤が肌に乗っている時間をなるべく短くするなどして工夫するといいでしょう。メイク用品そのものを、お湯で落ちるマスカラにするなどしてもいいですね。
脂性で気になるニキビ・毛穴・小鼻の角栓のケアは?
高松さん: 私は逆に、脂性でニキビが悩みです。ニキビや毛穴の黒ずみも気になるし、しかも部分的には乾燥も気になるんです。
先生: あごニキビは、乾燥とストレスの可能性が高いですね。いくら皮脂が気になっても、10代の頃と同じケアではダメです。ベタつくTゾーンと乾燥するUゾーンを分けてケアしましょう。さっぱりしたローションを基本に買っておいて、Uゾーンだけ乳液をつけるとか、ピーリングはTゾーンだけとか。
高松さん: ケミカルピーリングをしたことがあるのですが、ピーリングって日常的にやってもいいんでしょうか。
先生: 皮脂分泌が多く、小鼻の角栓(コメド)ができやすい方は、定期的にピーリングしたり、普段から酵素入りの洗顔料を使うなどで古くなった角質を除去するといいでしょう。ただし、ちょっとの刺激でもダメな方は、クリニックで相談したほうがいいかもしれません。もちろん、あまり頻繁に毛穴パックをしたり、無理に押し出すのは厳禁です。
高瀬さん: 角栓を取ったところ、毛穴が開いてます…。もうすでに毛穴が開いてしまった場合のケアは?
先生: 皮脂によって広がっている場合は、ビタミンC誘導体などで皮脂を抑えてあげること。年齢を重ねたたるみ毛穴の場合は、レチノールなどでコラーゲンを増やすといいでしょう。
武川さん: ちなみに、先生ご自身のケアはどのようにされていますか?
先生: 乾燥しているときにパックする程度で、そこまで時間をかけているわけではありません。ただ、時間が経って酸化した皮脂が肌によくないので、帰ったらすぐ洗顔するようにしています。汚れを落とすことが一番大事ですね。
一同: 先生、ありがとうございました。
いかがでしたか?若々しく健康的な素肌は女性に自信を持たせてくれるもの。 しかも美しい肌は、恋愛においても大きな武器に!ぜひ適切なケアをして今年こそ美肌を手にいれましょう。ご自身に合った肌対策を見つける、「美肌を“あなたの手”で作る、最強スキンケア方法」も参考にしてみてくださいね!
【プロフィール】佐藤やすみ恵比寿やすみクリニック院長順天堂大学病院研修後、表参道アールスキンケアクリニック院長に就任。2011年12月、恵比寿やすみクリニックを開業(http://www.kirei-c.com/yasumi)。美容皮膚科、レーザー治療、各種注入療法などの経験は1万症例を超える実績があり、多くの女性から信頼を集めている。