全然知らなかった…!オーディオの歴史を大きく動かしてきた、名門フィリップスの名機に触れてきました

フィリップスと言えば、電動歯ブラシのソニッケアーやシェーバーなどで有名ですが、実はヨーロッパではあらゆる家電を幅広く手掛ける、大手総合家電メーカーということは、日本ではあまり知られていません。

その中でもオーディオ分野においては、「いつもそばに、最高の音楽を」をコンセプトに、多くのオーディオファンを唸らせる数々の名機を発売して来た名門メーカーであるフィリップス。

1930年代のヴィンテージラジオを始め、オーディオの歴史を創り上げてきた名機が都内のイベントで展示・体験できるとの事で、一足先に実物を見て来ました。

 


今年12月2日から15日まで、フィリップスのオーディオの歴史が楽しめる、ビルボードライブ東京とフィリップスのコラボ企画「Soundrium2012」が開催されます。
※ビルボードライブ東京のライブ入場者のみ閲覧可能です。

Philips × BillboardLIVE :::: Soundrium 2012


イベントでは、フィリップスの名機である1932年発売のヴィンテージラジオ「630C」や、1983年発売の初代CDプレイヤー「CD100」が展示されるほか、12月9日からは最新ブランド「Fidelio」のヘッドフォン体験試聴コーナーも設置。日本ではあまり知られていない、フィリップスのオーディオへの取り組みが楽しめます。


また、このコラボ企画を記念して、最新のFidelioワイヤレススピーカーや、ヘッドフォンなどが当たるキャンペーンも実施中。欲しくてもなかなか買えない品物なだけに、オーディオ好きな人には滅多にないチャンスです。

PhilipsSoundrium プレゼントキャンペーン


このイベントに先駆けて、展示予定のヴィンテージオーディオやFidelioなどを見られると聞き、フィリップス本社にやってきました。

ちなみにこの箱は、この日海外から届いたばかりの展示機が入っていたもの。まるでお風呂です。


まず最初に見せて頂いたのは、1932年発売のラジオ「630C」。って、戦前の代物じゃないですか…!

今から80年も前に発売された製品にもかかわらず、今でも通用しそうな重厚な作りがもの凄い風格を漂わせています。


フロントパネルは、フィリップスのロゴマーク、ボリュームつまみとチューニングつまみ、周波数表示ととてもシンプル。

この時代のラジオは巨大な真空管が使われていて、重量もかなりのもの。その後真空管は小さくなり、トランジスタが発明されるとラジオはずっと小さくなりましたが、これはこれで重厚な感じがいい味を出してますね。


背面端子は、現代のものとは大分違っているようです。右上はアンテナ端子だとかろうじてわかりますが、左下のコネクタやスイッチはなんだろう…?


残念ながら電源プラグは切れていて、音を聴くことはできませんでした。

線さえ繋げば聞こえるのかなと安易に考えていましたが、機器担当者からは「マジで火を噴くから絶対に通電しちゃダメッ!」とキツーく言われているのだそうです。


続いて1963年発売の、世界初のカセットレコーダー、「EL3300」。日本で最もメジャーなカセットテープの規格は、実はフィリップスが開発したもの。

そう言えば昔、カセットレコーダーと言えばこんな形をしていたものが多い気がしますが、もしかしてルーツはこの機種なのかも?


操作は、なんとも珍しいスイング(?)式。このスプリングの感触、メカメカした構造は、最近ではめっきり見なくなりましたね。


フタやカセットは手で持ち上げると外れるシンプルな作り。

しかし世界で初めてのカセットレコーダーでありながら、既にこれだけ洗練されたデザインで登場していたのには驚きです。


そしてその3年後の1966年に発売されたポータブルラジカセ「22RL962」。


電源は単1電池6本にも対応。当時これを持って外を歩いたら、きっとかなりの注目を浴びたんでしょうね。


カセットデッキ部分は、EL3300がそのまま埋まっているかのよう。


今ではあまり見かけない、謎の背面端子。マイク、アンテナ、電源入力と…あと何だろう?


本体正面にはラジオのバンド切替や、ラジオ録音などのボタンが色々。
そう言えば昔は、ボタンがたくさん付いてるのがカッコイイとされていた気がしますが、やはり当時このデザインは最高にクールだったのでしょうか。

ちなみに当時、日本では松下電器を通じてフィリップス製品が発売されていたそうですが、父親に聞いてみたところ当時は固定レートでかなりの円安だった事もあり、普通の庶民にはとても手の届かないメーカーだったのだそうです。


そして1983年、「CD100」の登場でいよいよ時代はCDへ。

このコンパクトディスクもソニーとフィリップスによって作られた規格。実はフィリップスって、オーディオの歴史に深く深く関わっているんですね。


とても初代CDプレイヤーとは思えない程に洗練されたフォルムは、現代のオーディオルームに置いてあっても全く違和感なさそうですね…。


通電してみると…おお、LED表示がカッコイイ…!

操作してみたところ、初代機なのに既にプログラム再生を搭載していたりと、完成度はかなりのもの。ちなみにこの機種は、当時約18万円で発売されたそうです。


せっかくなので、最新のワイヤレススピーカー、「Fidelio DS9800W」にてCDを聴かせてもらいました。

いやー…これがもう、非圧縮のCD音源に加え、全音域に渡り素直でクリアなDS9800Wの透き通るようなクリアなサウンドがもう耳に気持ちいいのなんのって…!


ちなみにこの最新スピーカーDS9800Wは、とことんまで素直な音作り、そして職人により削り出された美しい曲線のボディなどフィリップスのこだわりに加え、iPhoneやiPadからワイヤレスで手軽に音楽を再生できるAirPlayにも対応した、性能も機能も充実した逸品。もちろん有線の外部入力も装備。

AVラックや出窓のアクセントになりそうな、個性的でありながらシンプルなデザインも良く、これは寝室やリビングにあったら幸せになれそう…。


またSoundrium 2012で体験できる最新のヘッドフォン、「Fidelio L1」も試聴させてもらいました。

このモデルは一見密閉型の用ですが、セミオープン構造で蒸れにくく、また絡みにくいコードやアルミやチタンで軽量化されたフレームなど、とことんまでに使い勝手にこだわっているようです。


試しにiPhone5に接続して徳永英明や平井堅、コブクロなどを聴いてみたところ、素直でクリアな音質はもちろん、ヘッドフォンだからか音の広がりが素晴らしく、誇張のない素直な音質に加え、圧迫感や蒸れも殆どないので、長時間快適なリスニングが楽しめそう。

またこの種の高級ヘッドフォンにしては珍しく、通常のステレオミニジャックケーブルに加え、スマートフォン対応のスキップボタン、通話ボタン、ハンズフリーマイク付きのケーブルも付属。iPhone5で実際に通話してみましたが、マイクの感度も良く、リスニング中の通話にも応対できるのはかなり便利そうです。

ちなみにこれらのFidelio製品が当たるPhilips Soundriumプレゼントキャンペーンの応募締め切りは、1月31日まで。音楽好きなら、きっとこのサウンドはクセになりますよ!

PhilipsSoundrium プレゼントキャンペーン

Philips × BillboardLIVE :::: Soundrium 2012

 

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