澤村拓一さんがヒーローインタビューで謎の絶叫に至った真意を考えるの巻。
一言に秘めた想い!

言葉というのは本当に難しいものです。気持ちが伝わるようで伝わらないことも多々あります。好きな娘につい向けてしまう悪口や、嫌いな人のご機嫌をとるおべんちゃら。本当なのか嘘なのか。正しく言えたのか言えていないのか。受け止める側の解釈は合っているのかいないのか。想いが伝わるまでの障壁は案外に多いもの。

例えば、僕の場合、たった10文字ほどの言葉の意味を何年も取り違えていたことに最近気づいたのです。清原和博さんが自身の引退セレモニーで、金本知憲さんから花束を受け取ったときのこと。清原さんは「金、ありがとう」と言ったのです。僕はその一言を聞いて、「ヒザの治療費かな」「いくらくらいもらったのかな」「清原も金遣いが荒そうだしな」と金の無心へのお礼だと思ったのです。思い込んだのです。

しかし、最近になって見掛けた逆パターン…金本さんの引退セレモニーに清原さんが登場したとき、僕は愕然としました。何と清原さんは「金、お疲れ様」とコメントを残したのです。そのとき僕は気づいたのです。清原さんの口からカネという言葉が出た場合、勝手にコッチが円とかドルとかユーロだと決めつけていただけで、この場合のカネは金本さんのあだ名だったのです。そう考えてみれば、「金、ありがとう」も「おぉ金本、今日は来てくれてありがとう」という何でもないお礼にすぎなかったのです。

このようにほんの短い一言にも無限の想いがこもっている…それが言葉のマジック。ならば、あの一言…クソうるさくてお茶の間がビックリ&キョトンしたあの一言にも、意外な真意が隠れているかもしれません。僕のように「引退の日までカネの話か。とんでもない黒い交際だな」などと間違った思い込みをしないよう、一度腰を据えて考える必要があるのではないでしょうか。

ということで、澤村拓一さんがお茶の間を「クソうるせぇ!」と苛立たせた一言について、20日に日テレが中継した「クライマックスシリーズ 巨人VS中日戦」からチェックしていきましょう。



◆澤村さんの元気は、家で発散してもらいたい!思う存分!

中日3連勝であとがなくなった巨人。負ければシーズン終了というこの日、マウンドを託されたのは澤村拓一さんでした。今季は肉体改造に取り組み、ひとまわりサイズアップするも、成績は横ばい。苦しんだ2年目のシーズンの最後の登板となるかもしれない一戦に、澤村さんは燃えていました。6回を投げて無失点の勝利。チームを崖っぷちから救い、希望をつないだのです。確かにそれは素晴らしかったのですが…

↓澤村さんはヒーローインタビューで、何かがぶっ壊れたかのような絶叫!


澤村:「やったぜぇぇい!!」
茶の間:「(ビクッ)」
澤村:「明日も勝つ!!!」
茶の間:「うるせぇ!静かにしろ!」

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↓しかもよく聞くと、決して話は噛み合っていない!
アナ:「澤村さん、大事な大一番でマウンドに向かう気持ち、どういうものがありましたか?」
澤村:「やったぜぇぇい!!」

アナ:「立ち上がりから大変気持ちが入っていたように見えたんですけれども」
澤村:「いやーもう、今日明日で技術的に変わるものじゃないんで。もう気持ちだけもって投げた結果ですし、よかったです」

アナ:「大変飛ばしていったような印象も受けたんですけれども」
澤村:「完投できれば一番よかったんですけれども、短期決戦なんで初回から飛ばして、いけるとこまでいこうと思ってました」

アナ:「6回の満塁のピンチの場面、最後は山崎選手を三振と最高の締めくくりになりましたね」
澤村:「阿部さんのミットめがけて思い切って投げた結果だったんで、阿部さんに感謝しています」

アナ:「澤村さんの素晴らしいピッチングでジャイアンツ踏みとどまりました」
澤村:「明日も勝って、明後日も勝って、日本シリーズ行きたいと思ってますし、また明日も頑張りたいです」

アナ:「満員のお客さんに向けて一言お願いします」
澤村:「明日も勝つ!!!」

質問:「大事な大一番でマウンドに向かう気持ちは?」

回答:「やったぜぇぇい!!!」

遠足の朝みたいなやりとりだな…。

「やった!マウンドだ!」的な…。

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しかし、この尋常ではない絶叫は、単に澤村さんが調子に乗ってしまっただけなのでしょうか。その裏には隠された意味、あるいはこうなっちゃった原因があるのではないでしょうか。だって、これが澤村さん個人の思いつきによる理由なき絶叫なら、CMの音量だけ妙にデカいのを調節するようになった現代社会において前時代的すぎる話。

「巨人軍は紳士たれ」という言葉もあります。紳士たる栄光の巨人軍選手が、理由もなく尋常じゃない声量で絶叫したり、理由もなくアヤしい男に1億円を渡したり、理由もなく裏金の明細を流出させたりするはずはないのです。「金、ありがとう」の過ちを繰り返さないためにも、立ち止まって考えてみる必要がありそうです。


●理由1:本当に尋常じゃなく興奮していた

一番ストレートな答えですが、これはさすがに考えにくいところ。澤村さんはこの日6回でマウンドを降りています。自身の出番が終わってから、このインタビューまで小一時間は間があいているのです。その間、荷物を片づけたり、ちょっとお茶飲んだりしながら、ずぅぅぅぅっとあの興奮を溜めていたとしたら、ちょっと怖いじゃないですか。これはナイ、ナイであってほしい…僕はそう願う者であります。


●理由2:カツ違いだった


「明日も勝つ!」と言うと負けるのが世の常。元阪神・新庄さんの例(インタビューで明日も勝つと言ったら翌日からチームが大連敗)を紐解くまでもなく、勝つと思えば負けるのが勝負事。その不穏さを押し切ってまで「明日も勝つ」宣言するなら、相当な自信があるに違いありません。しかし、澤村さんは明日は投げません。何もすることはありません。不穏なフラグを勝手に立てて、自分は肩を休ませるのです。こんな無責任な発言をいいオトナがするでしょうか。

それならばむしろ、スポンサーである伊藤ハムさんを気遣って「今日はトンカツ、明日はチキンカツ、そして明後日は…メンチカツ!」と言い放っている可能性のほうが高いのでは。「やったぜぇぇぇぇメンチカツだぁぁぁ!!」というセリフは、日本のどこかで誰かが言っていても不思議はないもの。それが澤村さんだったというだけのことです。


●理由3:嫁に指導されていた

澤村さんの奥さまは元日テレのアナウンサー。メディア対策などもバッチリ家庭で教育されているはず。夫婦の夜の会話の中で、「あなた声小さいわよ」なんて指摘があったのかもしれません。「お前は声大きいよな」「これぐらい…声張らないと…ん…ダメでしょ」「ご近所にも聞こえるくらいデカイぞ」「ハッキリしゃべらないと…ん…字幕とか…くぁっ…スポーツ中継では出せないから」「なるほど、それもそうだな」「短くて…ん…大きい声で…あっ…ズバッと言わないと」などと、インタビューの受け答えに指導があったとすれば、あの声量も納得です。

一言目は思った以上に声がデカくて自分でもビックリ→一旦声量を下げる→気がつけば普通の会話に→最後の一言で嫁の指導を思い出す→再び絶叫…という流れは十分にあり得るものでしょう。


●理由4:マイクトラブルだった

テレビに映らない範囲で活動する現場のスタッフたちの存在。僕らには見えませんが、澤村さんにはそれが見えているはず。ADっぽい人が「マイク入ってる?」「いや、来てないっす」「マジで?おいどうすんだよ、ヒーローインタビューだぞ」なんてバタバタしていたとしたら。これはちょっと声を張っていかないといけませんよね。

かつて歌手の渡辺美里さんは西武球場で行なったライブにおいて、荒天によるトラブルからマイクなしの生声で歌ったことがあるそうです。外野席まで届いたという歌声。人の声は球場全体に届くのです。澤村さんも、美里さんと同じ覚悟で、マイクなどなくても俺の気持ちを伝えるという覚悟で、「やったぜぇぇい!!」と叫んだのではないでしょうか。泣かせますね。まぁもっとも、この場合は「すぐ大丈夫だってわかるだろ」「アナがしゃべってる時点でノートラブルは確認できる」「明日も勝つ、は結局逆フラグ」なわけですが…。


●理由5:完全犯罪狙い

僕がテレビを見ていたとき、実は最初の「やったぜぇぇぇ!!」でビクッとしてコップを倒してしまったのです。僕の場合はコップで済みましたが、心臓に不安のあるお年寄りなどがアレを聞いた場合、はたしてコップ程度で被害は済むでしょうか。

これは非常に恐ろしい想像ですが、もし澤村さんに昔年の恨みを募らせる仇敵がいたとしたら。それが野球大好きなお年寄りで心臓に不安があったなら。これはミステリー作家ですら思いつかない、巧妙な犯罪トリックとなるのではないでしょうか。あの大声なら、少なくとも「ペースメーカに携帯電話が与える影響」よりは大きな打撃を加えることができるはずです。


さぁ、これだけの予想が出そろったわけですが、何と澤村さんは夜のスポーツニュースで、何故あんなことを言ったのか理由を明かしてくれているとのこと。澤村さんの真意がわかれば、僕もコップを倒さずに済むというものです。さぁ早速ですが、20日の「すぽると!」で明かした澤村さんの真意を教えていただこうではありませんか…!

↓これが澤村さんの真意だ!
澤村:「まぁ…あれは…あの…ファンの方のためであって、本当は今日勝って喜んでいる場合じゃないんですけれども…」

澤村:「あと2つ勝たないといけないし、あと2つ勝たないと日本シリーズに行けないので、本当はああいうことは控えようかなと思ったんですけれども…」

澤村:「今日明日で技術的に劇的に変わることはないので、やるかやられるかだと思いますし、やられるくらいならやっちまおうと思っていました」

真意:「ファンのためにやった」
真意:「本当は控えようかなと思ったんだけど」
真意:「やられるくらいならやっちまおうと」

正解は「やめようと思ったけど、ファンのためにやっちゃった」でした!

なるほど、ファンのためならしょうがない!

ファンのため、改めて万能の言葉ですね!