手で抑えなくても滑らない。片手で、ボールペンを動かすだけでOK。

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仕事柄、「電話しながらメモ」という体勢を取ることが多い。というか、毎日がこの体勢。肩と耳で受話器を挟み、それをキープしたまま手でメモを抑え、もう片方の手で重要事項をカキカキ。……改めて考えると、メンドい。いくつもの要素が同時に進行している荒業だもの。

しかし、これがあるとイイらしい。株式会社ビジョンクエストが発売しているのは、その名も『スベらないメモ』。
これは、その名の通りの卓上メモです。しかし、ただのメモではない。唯一無二の特長がある。それは何かというと、その名の通りにスベらない。デスクに置いておくと、手で抑えなくてもしっかりとメモ自体が固定されるのです。通話中に片手が塞がってても、容易に文章を書くことができる。
「他業界で使われていた“ものを滑らせない素材”があったのですが、それをメモの裏側に施した試作品を作ってみたんです。すると、シックリいきました」(同社・担当者)」

でも、こういうのは試してみないと実感が湧かないなぁ。そこで、入手しました! さぁ、デスクに置いて滑るかどうか、実験です。……あれ、滑っちゃうよ? 普通に、サーッと行っちゃう。今までの卓上メモと変わらないじゃない。話が違う!
なんて言ってたら、仕事の電話がかかってきてしまいました。ちょっと、失礼。ハイ、もしもし! ハイ、ハイ。あっ、ちょっと待ってください。メモに控えますんで。
そこで手に取ったのは、先ほどの『スベらないメモ』。……ありゃ、滑らないぞ!? さっきは滑ったのに、今は滑らない。さっきと今と、一体何が違うのだろう?
「書く動作に入った時だけ、このメモは滑らないんです」(担当者)
秘密は、筆圧。普段はノーマルな卓上メモなのに、筆圧が加わった時だけ“スベらない”機能性が発揮されるのだ。

そこで、改めてメモの裏側に触れてみた。この裏台紙にはキメの細かい凸凹があるので、微妙に手に引っ掛かりが生じる。いや本当、微々たる感触なのだが。
「この手の文具でよくあるのは、裏側に粘着を施したタイプです。しかしそれだと、一度貼ってしまうとデスクから動かすことができません」(担当者)
その辺の問題、この『スベらないメモ』なら生じない。くっつかないし、書く動作の時だけだし、機能性はあくまで臨機応変に発揮される。

そして、『スベらないメモ』への反響に関して。
「当社では全く想定していなかったのですが、手が不自由な方々に重宝されているそうです。思わぬ反響でした」(担当者)
確かに、手が不自由な人達に向けた文具って見たことがない。実際、各メーカーも特化して作っていないという。図らずもではあるが、有意義な使われ方がされているのだ。

そんな『スベらないメモ』には、全6サイズがラインナップされている。王道のB7サイズ(185円)を始め、「B5レポート用紙」(399円)、「B6メモ帳」(231円)、「スリム横メモ帳」(126円)、「75×75mm付箋」(315円)が発売中。
「第1弾として発売されたB7の販売数は、現在までに50万個を超えております」(担当者)

皆さんも、あまり体験したことないでしょう。「手でメモを抑える」という動作を省くと、メチャメチャ楽ですよ! 片手で、ボールペンを動かすだけでOKです。
(寺西ジャジューカ)