世界最長の『死者の書』を大公開!六本木の「大英博物館 古代エジプト展」

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誰でも「死んでしまったらどうなるんだろう」なんて、ちょっぴり哲学的なことを一度は考えたことがあるはず。難しいテーマだけど、どうやらずっと昔に生きていた人たちも同じことを思っていたみたい。特にユニークなのが、ピラミッドやミイラでおなじみの古代エジプト人。彼らにとって、現世は仮の世界で来世への準備期間と考えられ、死後に来世で復活し、永遠の命を得るものと信じられていた。ミイラを作ったのも、復活したときに体が必要になるという理由からなんだとか。

そんな古代エジプト人の死生観にスポットを当てた展覧会「大英博物館 古代エジプト展」が、7月7日(土)から9月17日(月・祝)まで、六本木の森アーツセンターギャラリーで開催される。イギリスの大英博物館といえば、年間600万人もの人が訪れる人気スポット。なかでもエジプト部門は、10万点もの所蔵品を持ち、質・量ともに世界屈指のコレクションとして知られている。この展覧会は、大英博物館から貴重なミイラや棺、護符や装飾具など約180点が公開される大規模なもの。

最大のみどころは、日本初公開、『死者の書』、「グリーンフィールド・パピルス」。世界最長の全37メートルすべてが展示される。『死者の書』とは「日のもとに出現すること(の呪文)」と呼ばれる、葬送文章のこと。古代エジプトでは、来世に復活するためには、危険な冥界の旅をくぐり抜けなければいけないと考えられていた。『死者の書』は、待ち受ける試練をあらかじめ死者に伝え、困難を克服するための呪文が書かれた“ガイドブック”で、約200以上もの呪文を組み合わせて、オーダーメイドで作られていたんだそう。冥界への旅路で、最大の試練と言われているのが冥界の王・オシリスによる審判。身の潔白を証明するため、神の前で42項目の罪を犯さなかったことを告白しなくてはいけない。例えば「嘘をつかなかったこと」や「理由もなく怒らなかったこと」などがあるんだけど、現代の女子にとっては、ちょっと心あたりある罪かも・・・。だけど、少しでも間違えてしまうと、怪物アメミトの餌食になってしまうというから、ご注意を!

また、毎週金曜日の夜は23時半までナイトミュージアムが実施されるから、デートにオススメ。古代エジプトの世界に浸った後は、お隣のカフェラウンジで夜景を眺めるロマンチックなひとときを過ごして☆