コーンポタージュスープを挟んじゃったのか、12月の新作ランチパックをチェック！
「ピーナッツ」、「たまご」、「ツナ」など定番の常設作品以外に、さまざまな味が期間限定で毎月何種類も登場します。これまでに登場した味の数は1000に及ぶほどであり、中には「たけのこ」「焼うどん」などパンの限界を拡張する革命的な作品も存在する、奥深い世界が展開されています。
「コーンポタージュ風味」といった液体系などは、単純にパンに挟むだけでは家庭で再現することができません。専門家によって試作を繰り返され、高度な加工技術のみが到達できる「変なサンドイッチ」の境地を、コイン数枚で味わえること自体にまずは感動です。
コーンが多めの中身はきちんとスープっぽい感じに仕上がっていて、温めなくても十分ポタージュらしさが味わえます。もちろん温めるとパワーアップ。トーストすればガリガリ感じるパンの表面がクルトン的な役割を果たし、さらなるポタージュ風味に成長していくのがすばらしい。
パッケージイラストでは、もう完成している感じのスープをかき混ぜる男の子に対して、かなり畑で取れた状態に近いとうもろこしを掲げる女の子の無邪気さが心にしみます。
「かにクリーミーコロッケ」は、その字が書かれたパッケージを見るだけで冒険性を感じる意欲作です。時々登場する「ビストロヤマザキ」シリーズで、こだわりのレストランメニュー的なランチパックを展開するサブレーベルです。タルタルソースで味付けされているのが意外でしたが、全体的な調和がとれていておいしい。2つ入っていることを考えればファーストフードに負けない価値があるなと思いました。
クリーミーという名の通り、とてもクリーミーなコロッケの中には、たくさんとは言えないけど確かにカニの風味があり、食べる側のイマジネーションも試されます。いえ、僕が鈍感なだけで結構入ってるのかもしれません。トーストすると格段においしくなりますがそのままでも結構おいしいです。
他にも今月は「ピザ」、去年出た「白いココアクリーム」「黒いココアクリーム」のリニューアルバージョンも新発売しています。ランチパックは、例外もありますが、だいたい毎月１日に新しい商品に切り替わっていきますので今あるものは今年のうちにお試しを！
各地方の限定発売テイストも存在しているので、ぜひいろんなお店でチェックしてみてくださいね！拙著『ランチパックの本』もよろしくどうぞ。（香山哲）
