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4月30日まで、白金アートコンプレックス(略称SAC)にて、最新の若手作家による作品から古美術の大作までが一堂に会する展覧会「シャッフル」が開催されている。SACの2周年を記念した今回、美術史家の山下祐二氏をゲストキュレーターに迎え、現代美術から古美術にわたり多種多様な分野を扱う全5フロア(1F:児玉画廊、2F:NANZUKA UNDERGROUND、3F:山本現代、4F:London Gallery、5F:新素材研究所、榊田倫之建築設計事務所)の作品が、取り混ぜて展示(シャッフル)されている。

(上写真 左上より時計回りに)四季柳図屏風 長谷川等伯筆、田名網敬一「KANNOOON」2009 Photo: Keizo Kioku、小谷元彦「No. 44」2010、根来瓶子 室町時代、本堀雄二「紙の断層 透過する仏」展覧会風景 INAXギャラリー 2010 Photo: Mitsutaka Kitamura、貴志真生也 「リトル・ヘラクレス2」2010(参考画像)

1階では室町〜桃山時代の根来塗りの漆器と、池谷保、関口正浩、和田真由子らのテクスチャーにこだわったミニマルなペインティングが並び、2階には、田名網敬一、三嶋章義、中村純代、四谷シモンらとともに、西尾康之、村山留里子、さらに平安時代の蔵王権現像などの立体作品が処狭しと林立している。鎌倉時代の仏画、愛染明王像と、小谷元彦による自らの血液を使ったシャボン玉の映像が交錯し、田中圭介、森靖らの過剰な立体作品も絡み合った3階では、複層的なENERGYを感じとれるだろう。本堀雄二の使用済み段ボールによる仏像を象った作品が、不動明王像、地蔵菩薩像などを脇侍として屹立している4階には、長谷川等伯の屏風(桃山時代)、円山応挙の掛軸(江戸時代)などが配され、救済というテーマのインスタレーションが目の前に広がる。写真家・杉本博司氏の作品、コレクションに阿弥陀二十五菩薩来迎図が加わった5階は、近代日本の戦争をテーマとした予測不能な空間に。

作家も作品も時代もジャンルも、凝り固まった価値観すべてをシャッフルしてしまう展覧会「シャッフル」。貴重な機会をお見逃しなく!

■Shuffle/シャッフル
会期:2011年4月2日(土)〜4月30日(土)
会場:白金アートコンプレックス 5フロア
東京都港区白金3-1-15
都営三田線・東京メトロ南北線白金高輪駅より徒歩8分、東京メトロ日比谷線広尾駅より徒歩13分
開廊時間:午前11時〜午後7時(日・月・祝休廊)
※新素材研究所、榊田倫之建築設計事務所は、原則として毎週土曜のみ公開。

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