リーグ・アン第26節の残り3試合が6日に行われた。前日はすべてスコアレスドローあるいは1―0というスペクタクルに乏しい内容だったが、この日はリヨンが前日7試合の合計ゴール数(4点)を上回る5ゴールの大量得点で停滞感を吹き飛ばした。

 リヨンは最下位のアルル・アヴィニョンが相手だったとはいえ、3試合ぶりに出場したFWリサンドロ・ロペスがハットトリックで復活を飾るなど、終盤戦に向けて勢いに乗るにはもってこいの内容だった。

 首位リールは、前年の覇者マルセイユと敵地で対戦。今シーズンは上位陣との直接対決に弱く、前日勝ち点で並ぶレンヌが勝って3ポイント差をつけられていただけにプレッシャーのかかる大一番だったが、ロスタイムの得点で王者を打ち砕いた(1―2)。

 マルセイユはこれで得失点差でリヨンに抜かれ4位に後退。昨季との違いはやはり攻撃力で、得点王ママドゥ・ニヤン(現フェネルバフチェ)の後釜として入れたレミとジニャックが期待に応えられていないのが誤算だ。

 リールはリヨン、マルセイユとの直接対決を1勝1引き分けで乗り切った。次はレンヌが連続してこの2チームとぶつかる。レンヌは故障者が相次いで戦列に復帰し、これまで選手のやりくりに苦労したアントネッティ監督から、ようやく「誰を起用するか悩む」といううれしい悲鳴が上がるなどチーム状態がいい。この4チームに5位パリ・サンジェルマンがからんで、終盤の激戦が展開しそうだ。