エミレーツスタジアムで行われたCLベスト16第1戦、アーセナル対バルサの試合は、バルサがビジャのゴールで先制し、さらに追加点のチャンスを何度も作る展開になったが、決定打に欠いた。後半77分、83分、6分間でアーセナルが2ゴールを立て続けに挙げ、バルサに逆転勝ち。第2戦へ向けてアーセナルがまずは先勝した。

 リーガではエルクレス以外に敗れていないバルサ。CLでついに黒星を喫した。相手は昨シーズンも対戦したアーセナル。前半序盤のピンチを乗り切り、試合の主導権は握ったが、後半は勢いに乗るアーセナルを前に安定感を欠いた。特に響いたのがキャプテン、プジョールの欠場だ。

 バルサは今シーズン、スペイン・スーパー杯対セビージャ戦、国王杯ベティス戦、リーガ対エルクレス戦、そしてCL対アーセナル戦で敗れているが、どの試合もプジョールがいなかった。さらにリーガ対スポルティング・ヒホン、A・ビルバオ、マジョルカ戦で引き分けた時もプジョールは欠場だった。

 “メッシ依存症”と数シーズン前は呼ばれていたバルサだが、今は“プジョール依存症”に陥っている。怪我が完治しないプジョールは、次節対A・ビルバオ戦も欠場の可能性が高い。カンプ・ノウで行われる対アーセナル戦では、ピケが累積出場停止となることからプジョールが戻ってこないとかなり苦しい状況だ。プジョールの復帰が、バルサCLベスト8進出の鍵となりそうだ。

(スペイン通信)