マンチェスター・ユナイテッドFWウェイン・ルーニーは真剣に移籍を考えているようだ。同クラブのアレックス・ファーガソン監督は、ブルサポルとのチャンピオンズリーグ・グループリーグ第3節を前にした記者会見で、「どうして彼が出ていきたがっているのか理解できない。ほかの人たちと同じように、我々も混乱している」と、ルーニーが退団を望んでいることを認めた。

英紙『デイリー・メール』によると、ルーニーはチームメートに対し、移籍の可能性を明かしているようだ。ルーニーにはマンチェスター・シティが関心を寄せており、週給23万ポンド(約3000万円)の高額サラリーを準備していると言われる。『デイリー・エクスプレス』は、マンがルーニーに年俸2600万ポンド(約33億3000万円)、マンUに1億ポンド(約128億円)の移籍金を用意しているとも報じた。『デイリー・スター』によれば、マンUは移籍金の一部をリヴァプールFWフェルナンド・トーレス獲得に回す可能性もあるそうだ。

また、チェルシーのカルロ・アンチェロッティ監督も、マンUがルーニーを売りに出す場合、「進展を見守り」、「関心がある」と話している。なお、ルーニーは19日の練習で足首を負傷し、担架で運ばれており、ブルサポル戦に欠場すると見られる。

一方、マンUのサポーターはすでにルーニーを見限っているのかもしれない。『onepoll.com』のアンケートでは、6割のファンがルーニー移籍を確信し、7割はルーニーが望んでいるほどの高額サラリーに見合わないとしている。

いずれにしても、ルーニーの移籍先はイングランド国内に限られるかもしれない。『デイリー・スター』によれば、コリーン夫人が国外への移籍に反対しているそうだ。ルーニー夫妻の友人は、「プロとしてだけの問題なら、レアル・マドリーかバルセロナのどちらかだろう。だが、コリーンの主張が完全にシナリオを変えている。この場合、マンCかチェルシーだけがルーニーを獲得できるだろう。彼はどちらの選択肢も好んでいないけどね」と話している。