チャンピオンズリーグ(CL)グループリーグ第2節、グループGではフランスのオセールがホームにレアル・マドリーを迎えたが、0―1で敗れた。強豪の猛攻に80分までスコアレスで持ちこたえただけに、選手たちは試合後、口々に後悔とフラストレーションを表した。とくに決勝点の起点となったセルヒオ・ラモスの“ハンド”が見逃された、と大いに不満なようだ。レキップ紙が報じている。

 ステファン・グリシュティング(DF):「僕らはラインを低く保ち、相手の焦りを引き出そうとした。かなり相手を嫌がらせるのに成功したと思うよ。(セルヒオ・ラモスの)ハンドはあった。審判はいい位置にいたのにね。僕らが見せたプレーに比べると、不公平な部分はあった」。

 セドリック・アンバール(DF):「がっかりしたね。一生懸命やったのに報われなかったから。もっといい結果でもおかしくなかった。こういう試合はちょっとのことで勝負が分かれるんだね。たしかに何もかもうまくいかない時間帯もあった。ロナウドはスピードに乗ると速かったね。でも集団のプレーでは、僕らもレアルも大差なかった。残りの試合は何の計算せずにいくしかないね」。

 スティーヴン・ランジル(MF):「不公平だよ。受け入れがたいね。誰もがセルヒオ・ラモスのハンドを見たよ。勝てない試合がつづくけど、次の(リーグ・アン第8節)アルル・アヴィニョン戦は勝たなくてはならない」。

 デルヴィン・エンディンガ(MF):「ミラノでは大きなコンペティションに慣れるという感じだったが、レアルが相手でも同じだった。まずかったところは直さないといけない。最近は試合の終盤に失点する傾向がある。レアルが猛攻をしかけてくるのはわかっていたけど、こちらにも得点するチャンスはあると思っていた。相手は後半ちょっとフィジカルが落ちたね。でも手を使って点を取った。ハンドだよ、誰もが見ていた」。

 オリヴィエ・ソラン(GK):「もうちょっとのところでレアルから勝ち点を奪えるところまで行った。でも結局は勝ち点ゼロ。不満が残るね。おまけにゴールの起点がハンドだったっていうんだから。いまのところ、CLでも国内リーグでもチャンスが逃げていく嫌な感じがする。それがなおさらがっくりくるね。土曜日(10月3日)アルル・アヴィニョン戦は勝たないと」。

 昨シーズンは予想外の快進撃でリーグ3位、8年ぶりにCL出場権を獲得したオセールだが、今季はCLプレーオフでゼニトをくだした以外は勝ち星に恵まれていない。リーグでは0勝5敗2引き分けで17位に沈んでいる。次の相手アルル・アヴィニョンは、昇格したばかりでこれまで全敗の最下位チーム。レアル戦の悔しさを吹き飛ばすには絶好の相手ではある。