尖閣諸島(中国名:釣魚島)海域で発生した漁船衝突事件を巡り、日本が中国人船長を釈放した後も、日中関係は依然として緊張状態が続いている。中国のネット上では日本に対する不満の声が静まらず、多くのネットユーザーが日中関係の修復に対して悲観的な態度を示している。

 環球時報が自社サイトでアンケートを行っており、「2〜3年後の日中関係はどうなっているか?」との質問に対し、26日22:00までに2万1363人(91%)のユーザーが「緊張状態が続くだろう」と推測、「徐々に緩和するだろう」と推測したのはわずか2121人(9%)だった。

 ネット上では、「日中関係における困難は、日本が一方的に作り出したものであり、日本の行為は中国の領土と主権に抵触した」、「菅直人首相は就任当時、中国に対して友好的政策を採ると言っていたが、やはり日本は米国への依存から抜け出すことができなかった。日中関係の未来が順風満帆となることはないだろう」との声があがっている。

 また、中国人船長を逮捕・拘置していたことに対し、多くの中国人ネットユーザーが謝罪と賠償は必須であるとの態度を示している一方、「日中関係はどんどん緊密になっており、二国間に利害関係があるのは当然だ。日中関係は修復すべきだが、今回の件で中国に過ちはなく、日本がすべての責任を負わなければならない」といった声がある。(編集担当:畠山栄)



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