サンティアゴ・ベルナベウのサポーターをなかなか納得させるフットボールが実践できていないR・マドリー。モウリーニョ監督もそれは十分に理解しているようだ。ベンチで苛々する姿、ペットボトルをベンチで投げつけたこともあった程、まだ選手達に伝え切れていない部分がある。

 ポルトガルのスポーツ紙“Record”のインタビューの中で、モウリーニョ監督は、「アイデンティティにおける多くの大事なことの中でも勝ち方を知ると言うのがある。それを得るためには時間が必要だ。もしかしたらすぐにそれが出来る人がいるかもしれないが、私にはそんなすぐには出来ない」と語った。

 建設途中というチームでしなくてはいけないことは、「タイトルを狙うのではなく、やるべきことをしっかりとこなしていくこと、そしてそれ以外の楽しみは置いておくことだ」と仕事への専念が重要であるとも話している。

 エゴイスト、個人プレーに走り過ぎるなどあまり良い印象を与えることができないC・ロナウドだが、「彼が一人で責任を追うというプレッシャーを与えないようにしながら試合を変える活躍ができるようなチームを作りたい」とモウリーニョ監督はコメント。まだまだR・マドリー完成形までには時間がかかりそうだ。

(スペイン通信)