今夏、バルサはトゥーレ・ヤヤ、チグリンスキー、アンリ、マルケス、そしてイブラヒモビッチを放出した。さらに、カセレスをセビージャにレンタル移籍させている。トゥーレ・ヤヤ:191 cm、チグリンスキー:191 cm、アンリ:188 cm、マルケス:182 cm、イブラヒモビッチ:194 cm、カセレス:182cm、とみな長身選手ばかり。逆にバルサに加入したビジャは175 cm、アドリアーノは172 cm、マスチェラーノは175 cm、と170センチ代だ。

 現在、チームに180センチ以上の選手は7人。昨シーズンよりさらに“小兵軍団”となった感は否めない。

 確かに、長身選手を失うことはパワープレーで不利になってしまうところもある。しかし、バルサには華麗なパスワークと確かな個人技、身体の使い方の質の高さがベースにあり、逆に小さな身体でもテクニックとタクティスがあれば十分にゴールを奪うことができるということを具現化してきた。昨シーズン、169cmのメッシが34ゴールでリーガ・ピチチに輝いている。

 小兵軍団のテクニックとアイデアあふれる、“見せる”サッカーは今シーズンもバルサファンのみならず、フットボールファンを楽しませてくれることだろう。

(スペイン通信)