未成年買春容疑で捜査対象となっているフランク・リベリ(バイエルン・ミュンヘン)の供述書を民放のM6が入手、27日夜のニュースでその内容を報じた。

 リベリはパリ司法当局の取り調べに対し、問題となったミュンヘンでの一夜(2009年4月7日、リベリ26歳の誕生日)について、「友人のカメル、ザヒアと彼女の女友達がいっしょだった。僕らは彼女たち2人と性的関係をもった。パートナーを交換したからだ。でも、彼女たちが未成年とは知らなかった。2人が僕と寝たがったとしたら、僕が有名だからなのと、楽しい時間を過ごしたかったからだろう」と供述したという。

 このカメルというのが女性をリベリに紹介した人物だ。M6の情報によれば、これまで未成年売春の疑いがかかっているザヒア・ドゥハールさん(当時17歳)のほかに、もうひとりべつの女性がいたことになる。彼女もまた未成年だったのか、捜査対象に入っているのかは明らかになっていない。

 リベリはまた、彼女たちに空港までの交通費として100ユーロ(約1万1400円)を渡しただけと主張し、買春の事実を否定した模様だ。そのほかにリベリは2人の飛行機代を払ったことを認めており、「だいたい2000ユーロ(約22万8000円)」だったという。この2000ユーロという額は、これまでザヒアさんが「パリ・マッチ」誌に明かした彼女の一晩の“エスコート料”と一致する。

 なお、リベリと同じく捜査対象となっているカリム・ベンゼマ(レアル・マドリー)については、25日に弁護士が「無実」を主張している。ベンゼマの弁護士は、ベンゼマがザヒアさんに金銭を払ったことだけでなく、性的関係をもったことすら否定した。その根拠には、ベンゼマの元恋人の証言がある。元恋人はベンゼマがザヒアさんと出会った状況を詳細にわたって記憶しているという。捜査はかなり難航しそうな雲行きだ。