鎌田和彦 インテリジェンス代表取締役兼社長執行役員〜競争力の維持に不可欠な“ブランド力”を高め、確立することが今、求められている
 人材ビジネス業界は規制緩和以降、新規参入事業者が急速に増加し、採用市場の“バブル化”も手伝って、拡大の一途をたどっている。しかし、ここに来て人材派遣業における不祥事が相次いだほか、収益を確保するためのM&Aによる大規模な業界再編の気運も活発化している。

 昨年、学生援護会の買収により、人材ビジネスにおけるリーディングカンパニーとしての地位を確立し、業界を牽引するインテリジェンス社長の鎌田和彦氏に、現在の人材ビジネスを取り巻く環境と、今後の動向について聞いた。


現在のビジネス環境と、今後の展開・ビジョンについてお聞かせ下さい。


 人材ビジネスを取り巻く環境は、長期的にはこのまま拡大傾向が続き、当社が世の中に提供できるサービスは増えていくだろうと考えています。

 組織側が人材を流動的に活用しようとしている動きもありますし、個人の組織に対する帰属意識が低くなっていることで、人材マーケット自体が流動化しているからです。世の中が成熟化、高度化する中で、この流れは不可逆的だと思いますので、今後もこの傾向は変わらないでしょう。

 一方、短期的視点で見ると、企業の業績は順調であ...(もっと読む

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