「中国・アジア人材紹介ビジネス研究会」(日本人材ニュース主催)が、10月29日、都内で開催され、人材ビジネス会社の経営者・事業責任者が参加した。

 人口減少で国内市場の縮小が見込まれる中、中国現地法人の拡大や新たな販売ルートの開拓、国内工場の移転など、日本企業の中国・アジアへの進出が加速しており、人材紹介事業が日本企業に対して、どのような支援ができるのかについて、意見交換を行った。

 まず、組織・人事コンサルティング会社マーサージャパンの寺田弘志シニアコンサルタントが、「中国進出企業の実状〜今、中国で必要とされている人材」をテーマに講演し、「中国進出企業の課題は人材不足。前例のないルールにもとづく新しい競争が始まる」との見解を示した。

 続いて、パナソニック電工で中国現地法人の立ち上げ、組織管理全般を確立させた経験を持つ、総合人材サービス会社ヒューマンリソシアの磯部茂夫マスターズマネジャーが、「採用や労務管理に課題を持つ日系企業は多い。人材ビジネスの展開は法的な制約もあり、現地の人材会社との提携もポイントになる」と解説し、参加者からの質問に答えた。

【インタビュー】寺田弘志 マーサー ジャパン シニア・コンサルタント〜新たな市場を求め中国進出が加速、日本市場は中長期的にも低迷期に
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